今、教育を経済学の立場から捉える本が話題になっています。

端的に言うと、子どもの教育を考える時、どの時点でお金(手間)をかけるのが一番効果的かということ。

で、出た結論は「2歳から6歳までの幼児期」。

幼児期の教育に力を入れれば優秀な人材が育ち、経済が発展し個人所得が増え、社会全体が豊かになるというのです。

でも、幼児教育が一番大切ということはわかっても、子どもが小さいと言うことは、親も若いという場合が多いですから、幼児教育にバンバンお金をかける余裕はありませんよね。

そこで、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、お金をかけなくても立派な幼児教育ができる、家事の手伝わせ方をお話していきます。

今回はお洗濯編です。

お洗濯で身に付く幼児教室で学ぶカリキュラムの内容

 まずは、お洗濯を手伝わせることで、どんなことが学べるのかをお話しましょう。

・色(濃い・薄い)や形(四角い・丸い・様々なデザイン)の違いがわかる
……色や形の認識は幼児教育では基本

・生地の厚さ(厚い・薄い・重い・軽い)や、手触りの違い(ザラザラ・ごわごわ・ツルツル・ふわふわなど)がわかる
……五感の刺激/触感

・仕分けから収納という出来事の関連性と順序がわかる
……出来事の連続性-幼児教育では絵を見て出来事の順番を答えさせる

・コーナーを決めて仕分けさせることで、記憶力や判断力の訓練になる

・靴下やパジャマなどは、同じものを探したり、ペアになるものを探すという教材になる

・お手伝いをすることで、人の役に立つ喜びを知る

幼児教育用のテキストやワークブックでは、絵によってこれらのことを教えるのですが、家事を手伝わせることは、まさしく実物を使って幼児教育ができるというわけなのです。

では具体的な方法をお話していきましょう。