さらに後半では他フォンドの参加者とすれ違うシーンも増え、お互いにエールを送る姿が印象的です。

神割崎では、自転車を止めて展望スポットまで降りていく参加者も。岩場に打ち付ける荒波の力強さには圧倒されてしまいます。

その他にも、港に停泊する漁船や海に浮かぶ岩山、さらに森から聞こえてくる鳥や虫の鳴き声など見所が満載のコース。本イベントは自転車で走るだけでなく、まさに三陸地方の豊かな自然を楽しめるイベントだと言えるでしょう。

ゴール地点である石巻専修大学には、続々と笑顔いっぱいの参加者が入ってきました。その瞬間は楽しみだけでなく、「ツール・ド・東北」を通じて見聞きしたものに対し、誰もがさまざまな思いを抱いていたことでしょう。

ゴール会場では飲食ブースも設けられ、イベントを終えた参加者たち、あるいはその家族などが談笑していました。場内のテーブルは満員。興奮冷めやらぬ雰囲気で談笑する参加者の姿から、その満足度の高さが伺えるのではないでしょうか。

三陸地方の今を間近に感じることのできる「ツール・ド・東北」は、ぜひこれからも多くの人々に参加していただきたいイベントです。

“走る”フリーライター。スポーツを中心に、IT・WEBやビジネス関連などで執筆。「人生をアホほど楽しむ」がモットーのノマドワーカー。マラソンやトアイアスロンが趣味で、100km超のウルトラマラソンにも頻繁に出走。ときどき仮装ランナー。2児の子を持つイクメンとしても奮闘中。ナレッジ・リンクス(株)代表取締役。葛飾区堀切中学校・陸上部コーチ。1983年生。