美しい自然と海の幸に恵まれた福井県若狭地方。関西の人々にとってはなじみ深い場所ですが、関東ではまだ知られていない穴場の旅行先です。

敦賀駅からレンタカーを利用して巡る、1泊2日のモデルコースを紹介します。

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学食のランチビュッフェで「鯖おでん」を食す!

旅の一食目は、若狭でとれた海の幸・山の幸を思う存分いただきましょう。

福井県立大学小浜キャンパス内にある『Kitchen Boo』は、ランチタイムのみ営業しているビュッフェスタイルのレストラン。

唐揚げやコロッケ、焼き魚、天ぷら、野菜のおばんざい、和洋のスイーツ、杜仲茶まで、できる限り地産地消にこだわっています。とれたての魚介や野菜の美味しさに驚かされ、若狭グルメの底力を実感できるはず。

ここでしか食べられない名物料理が、ご当地グルメの「鯖おでん」。

トマトベースのつゆに福井県立大学が開発した鯖しょうゆをあわせた、オリジナルのおでんつゆが特徴です。

薬味のチーズと黒こしょうを加えると、イタリアンな味わいに。

店は高台にあり、若狭湾と小浜の街を一望できる絶好のロケーション。学生と一般客のススペースは仕切られており、地元の人々はもちろん観光客も多く訪れています。

魅力的な料理ばかりであれこれ制覇したくなりますが、欲張り過ぎは禁物。夕食に向けて余力を残しつつ、次のスポットへ向かいましょう。

江戸時代の風情が漂う「鯖街道熊川宿」を散策

続いて訪れるのは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている『若狭鯖街道熊川宿』

若狭湾で獲れた鯖などの海産物を京都へ運んでいた「鯖街道」の中継地点にあり、かつては宿場町として栄えていた場所です。

約1kmの街道には公所や番所、お蔵屋敷などが保存・復元され、時が止まったかのような雰囲気。家の前には昔ながらの用水路があり、清らかな水の調べに癒されます。

土日祝を中心に一般公開されている『旧逸見勘兵衛家』。

古民家の柱や梁を再利用しつつ、内部は現代風にリノベーションされています。

2階はゲストハウスになっているので、宿泊して夜の宿場町を体験するのもおすすめです。

近代洋風建築が目をひく『若狭鯖街道熊川宿資料館(宿場館)』。昭和15年に熊川村役場として建てられたもので、内部は鯖街道や熊川宿の歴史を学べる資料館となっています。

世間話をするおばあちゃんの横を、学校帰りの小学生が通り過ぎる昼下がり。観光地でありながらそこで暮らす人々の息遣いが感じられ、穏やかな時間が流れます。

どこかなつかしい気分に浸りながら、静かに散策が楽しめる街です。