三方五湖の天然うなぎは、出会えたらラッキー!
三方五湖で獲れる天然うなぎは、「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」と呼ばれ、背が青みがかっていて胸ビレから口先にかけて細くなっていくのが特徴。
湖の周辺にはこの天然うなぎが食べられる店が4店あり、焼き方やタレの風味はそれぞれ異なります。
老舗の『うなぎや源与門』は、蒸さずに炭火で焼きあげる直火焼きと、創業以来継ぎ足している甘めのタレが特徴。
天然うなぎは仕入れがあった時のみ提供されるので、出会えるかどうかは運次第。
脂が乗っているのにしつこさはなく、皮はパリッと身はふっくら。
うな丼のほか、うな重、せいろ蒸し、真蒸し重があり、価格も良心的です。
天然ウナギがあるかどうかは、店頭の看板で確認を。通常メニューのうなぎは鹿児島産で、こちらも美味です。
世界でもめずらしい「年縞博物館」って何?
お腹を満たしたら、2018年9月にオープンした「福井県年縞博物館」へと向かいましょう。
年縞とは、湖沼の底にプランクトンや火山灰、花粉などが長い年月をかけて積み重なった縞模様の地層のこと。と聞くと難しそうですが、視覚で楽しめるおしゃれな展示が多く、予備知識がなくても大丈夫。
三方五湖のひとつ、水月湖から掘り出した年縞をステンドグラスに加工した「水月湖年縞7万年ギャラリー」。
年縞は世界各地にありますが、7万年分の年縞が連続して形成されているのは世界中で水月湖だけ!
そのため、水月湖の年縞は地質学や考古学における年代測定の「世界標準のものさし」と認定されています。
ほかにも、美しい映像で分かりやすく解説する「年縞シアター」や、デジタル機器を活用した「年代測定体験コーナー」などがあり、小さな子どもでも興味を持ちやすい内容。展示に添えられた解説も分かりやすく、自然と知識が深まっていきます。
2階にある『カフェ縞』は博物館入場者以外でも利用OK。
年縞をイメージしたシマシマのカップでいただく「年縞コーヒー」や、地元食材を使った平日限定の「おBENTOランチ」など、ここだけのメニューがそろいます。
時間に余裕があれば、全国名水百選に選ばれている『瓜割の滝』や、鳥浜貝塚の出土品を展示した『若狭三方縄文博物館』もおすすめ。
美食と絶景を一度に楽しめる、若狭の旅に出かけてみませんか?