「し」のコツは取り出しやすく、戻しやすく

最後にするのは「しまう」です。大前提となるのは、種類別、目的別に分けた分類を元に置き場所を決めて、使い忘れることがないよう、収納すること。種類別、目的別にそれぞれどう収納するかお話しします。

カトラリー、調理器具

もとはガスコンロ近くに出しっぱなしになっていたカトラリーや箸、おたまなどは、引き出しに収納します。きれいに洗っているつもりでも、出しっぱなしにしていると、意外と埃をかぶってしまうもの。

新たに仕切り用品を買わなくても、牛乳パックを使えば簡単に作れます。詳しくは『幸せをつくる整理術「ガラクタのない家」』(95ページ)で、作り方を絵と文で紹介しているので、ぜひご覧くださいね。

引き出し1段目。奥の大きなお皿はよく使うのに、取り出しづらかった
引き出し2段目

こちらを使って箸、カトラリー、調理器具…というふうに、種類別、目的別に収納します。引き出しの奥行きに合わせて長さ・幅を自在に変えられるので、牛乳パックの仕切りはおすすめです。

カトラリーや調理器具をたくさん持っている方は、右側または左側から順に下処理、計量、混ぜる、盛り付ける…と使用順に収納すると手に取りやすくなります。

食器類

ひとり暮らしのご自宅で、収納スペースが限られているため、大きなお皿と茶碗、小皿などの収納場所を分けました。まず、大きなお皿はシンク上のスペースに。ちょうど仕切りがあり、スペースをムダなく使えます。

茶碗や小皿、お椀などはカトラリー類を収納した引き出しの下に収納しました。よく使うものから手前に収納するのが、「取り出しやすく、戻しやすい」のコツです。

大きなお皿はシンク上へ。ワンタッチで取り出せる

食料品

とりあえず食料品はココ、とごちゃごちゃに並べていたBefore

主食と副食物は量が多くなかったので1カ所にまとめました。その下のスペースにお茶類を収納。

調味料も白いラックに収納し、瓶などに入っているものはラック上に、余っていたお盆を置いて収納。こちらもストックは奥に置いて、開封済みのもの、よく使うものを手前に置きます。

これなら何がどこにあるか一目瞭然

もともとガスコンロ近くに置いてあったスパイス類は冷蔵庫へ収納しました。ガスコンロ近くは湿度が高いこと、またこれからの時期は気温が上昇し、虫がわく可能性もあることから、開封済のスパイスは冷蔵庫で保管するのが◯です。

左は水、右はお米

飲料品のうち、シンク上のスペースにしまっていた水(ペットボトル)は、シンク下に段ボールに並べて入れ、ワンタッチで取り出せるように収納。冷蔵庫の横にしまっていたお米も段ボールに入れて、同じように収納しました。

おまけです。食料品は“目線より上”に置かない、と覚えておくと良いと思います。収納するなら温度が1〜2度低い“目線より下”に収納しましょう。