自分のおこづかいを使いたがらなかった理由とその後の解決策

1人目の子ということもあって、小さなころからおこづかいについてもしっかり教えてきましたが、思えば「足りなくならないよう使うのは慎重に」ということばかり強調しすぎていました。

そのため使うと無くなってしまう、足らなくならないよう貯めておかなきゃという意識が強かったために、おこづかいをもらっても使わない・使わずに済むようにとしていたようです。

そこでどのようにしたかというと、渡しているおこづかいの中で十分買えるような少額のもので、且つ無いと困る学習に必須な文房具を自分で買うことにさせました。

はじめのうちはお金を払うのを嫌がりましたが、文房具を買ってもまだ十分におこづかいは残っています。

使わないのではなく、きちんと考えながら使えば足りなくなることはないんだということをまずは知ってもらうようにしたのです。

自分で支払うようになり、使う機会が増えてくると、お金の使い方についてよく考えるようになりました。

今では先の予定も確認してどこにいくら使うか考える「予算立て」もできるようになっています。

お金を使い過ぎる子の場合、足りなくなった経験から次は「使い方」に気をつけようと思えます。

しかしお金を使いたがらない子は「使い方」を学ぶ機会自体が減ってしまいますよね。

お金を貯めるのも、その先に使う目的があってのこと。上手な「使い方」を身につけるために、あえて使う機会を持たせることも必要になるかもしれませんね。

柴田千青
キッズ・マネー・ステーション認定講師。1級ファイナンシャルプランニング技能士 CFP ®。出産退職を機にメーカーの技術職からファイナンシャルプランナーに転身。金銭教育を中心に、ワークショップやセミナー講師や執筆を行っている二児の母。

 

 

 

 

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2018年までに1000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション

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