2位…『内部者たち』(映画)
大統領になることを目論む政治家と彼をバックアップする財閥、間に入るマスコミ界の大物、そして、彼らに裏切られ復讐を心に秘めたヤクザと、彼らの不正を告発しようとする検事。韓国社会の裏事情を知り尽くしながらも“力”のない男たちが権力者たちとの闘いに挑む。
社会の不正や腐敗とそれを支えるシステムを描いたユン・テホの原作は連載途中で中断されてしまっているため、映画では新たに検事役を創作し、オリジナルのストーリーを追加している。
検事役にドラマ『馬医』のチョ・スンウ、ヤクザ役にイ・ビョンホンという、タイプの違う演技派を起用。長髪姿に方言を駆使するアクの強い役柄に扮したイ・ビョンホンが、アドリブ連発で楽しそうに演じている。
公開情報
★2016年3月 TOHOシネマズ新宿他にて公開決定!
★SHOWBOX公式YouTubeにて『内部者たち』予告映像ほかを観る
1位 …『ミセン-未生-』
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韓国での放送は昨年だが、社会現象となるほどのブームを巻き起こし、今年に入っても話題が尽きない大ヒット作。囲碁のプロを目指して26歳まで他のことを何も知らずに生きてきた主人公が、紹介を受けてインターンとして働くことになった有名商社の中で徐々に仕事を覚え、社会人として成長していく。
会社を舞台とするドラマはこれまでも多数作られてきたが、各部署の業務内容や立場の違う社員たちの事情などまで詳細に描かれ、韓国の会社生活を覗き見しているような臨場感にあふれている。
地上波で放送された数々のドラマを抑え、百想芸術大賞テレビ部門の男性最優秀演技賞、男性新人演技賞、演出賞、ソウルドラマアワードのミニシリーズ部門最優秀作品賞に輝き、ケーブルテレビ放送大賞では、文句なしの大賞に選ばれた。
主人公に扮したZE:Aのシワンをはじめ、ピョン・ヨハン、カン・ハヌルといった若手俳優たちに注目が集まったほか、「こんな上司がいてくれたら!」と誰もが思う人情あふれる課長役のイ・ソンミンら、「大人たち」の好演もドラマを支えた。原作は『内部者たち』と同じユン・テホが手がけている。