ふたりの圧巻のステージの後には、スローテンポのR&Bナンバー『APOLOGY』。テクニックのあるジナンと柔和なユニョン、繊細なドンヒョク、自信に満ち溢れるジュネ、メキメキと成長を見せる末っ子チャヌの、それぞれに特徴を持つバランスのいいボーカルライン4人の歌声が、ドラマティックな楽曲に映える曲だ。
デビュー決定前に“待っていて欲しい”という思いを込めて作られたメッセージ性の強い『WAIT FOR ME』では、日本語の歌詞がスクリーンに映し出され、「待っていてくれてありがとう」とジナンが感謝を口に。ユニョンと“キャンディちゃん”といじられるドンヒョクは、待ち望んでいたデビューの喜びを「サイコー、やばい、そして、皆さん大好き♡」と、手でハートを作り愛嬌たっぷりに表現した。
デビューアルバムについては、BOBBYが「長い間準備したアルバムで、僕たちのカラーを探しながら、いい音楽を届けようと制作した作品です! 皆さん、どの曲が好きですか? 僕も全部好きです! 皆さんが好きです!!」とハイテンションをキープしたまま紹介。B.Iが「特にこの曲が好き」という『AIRPLANE』は、好きな人を1分でも、もう少しだけ、と引き止めるミディアムテンポのHIPHOPナンバー。飛行機をモチーフにしたダンスや、1分という祈りの振り付けが、甘く切なく、会場は心地いいリズムに体を揺らした。
さらにコンサートを盛り上げるスペシャルなステージも用意されていた。メンバーたちが企画会議をする映像で、BIGBANG、2NE1、PSYなどなど、先輩たちの候補曲が挙がるなか、選ばれたのは……。BIGBANGの『BANG BANG BANG』! 「ふざけないでかっこよくキメよう」と話し合っていたメンバーは宣言通り、完璧にコピーをした本気のパフォーマンスを見せ、T.O.Pを担当したBOBBYは一切膝を動かさずに客席に手を振る、という細かい部分まで真似ていた。