プロのテクニックを使おう!

映画では撮られた映像を編集して、音楽やナレーションなどを駆使して見やすいドラマにしています。その技術を使えば、ホームビデオであっても、第三者が楽しめる作品になります。国内メーカーの市販パソコンを購入すれば、大抵の場合、編集ソフトがもとから入っている場合も多いので、一度試してみてはいかがでしょう?

構成を考えて撮る

映画はシナリオをもとに撮られています。それと同じように、イベントを撮影する場合でも、事前に簡単な構成を決めておくと、後から見やすい作品に仕上げることができます。

たとえば運動会であれば

(1)朝の風景

(2)子どもの起床

(3)お弁当作るママの様子。おかずの内容紹介

(4)子ども、自撮りで意気込みを語る

(5)学校の外観

(6)運動会の看板

(7)グラウンドの全体像。開会式の様子

(8)子どもが出ていない競技も数秒ずつ

(9)観客席の様子

(10)競技スタート・・・

というように構成していくと、第三者にもわかりやすいものとなります。

編集のテクニックあれこれ

子どもを撮った映像で退屈してしまう原因が、同じ画角の映像をダラダラと長く見せられること。たとえば同じ動きでも、正面から、横から、後ろから、アップなどと撮っておいて、それを組み合わせて編集すると躍動感が出ます。同じ正面からの画であっても、動きがあるところだけを切り取ってつなぐ(ジャンプショット)、激しい動きのところはスローモーションにして見やすくするなどのテクニックも駆使してみましょう。

音楽や効果音、テロップを入れよう

音楽や効果音で映像はダイナミックになります。逆に音が優れていないと、どんな激しい映像も印象が薄れてしまいます。一度、音を消してアクション映画を見てみればわかります。現在は、インターネットで効果音のフリー素材が(例・音人https://on-jin.com/)などが手に入りますので、おおいに活用しましょう。

またテロップやナレーションも、作品を第三者にわかりやすくするためには重要です。ホームビデオだと、どうしても声が聞き取りづらくなってしまう場合がありませんで、発している言葉を字幕にするのもいいかもしれません。

そしてもっとも大切なのが、コンパクトにまとめること。どんな映像でも30分以上見ると飽きてしまいます。できれば10分以内にしたほうが繰り返し見やすいですよ。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。