レジー「僕は逆にフジロックには、強度より軽さを重視して、最悪壊れても仕方ないという覚悟で西松屋の安モノのバギーを持っていきました。意外と壊れなかったんですけど(笑)。逆に雨具はパタゴニアのガチなやつを揃えました。」

本人「軽さ重視か悪路対策かで変わってきますね。いや~本当に勉強になります。子連れフェスに関しては、行くならば子どものこと中心に考えて動く必要があるんだなと思い知りました。キッズエリアにずっといるとか。」

ーーフジロックは子供向けの遊具エリアがあったりと、大自然の中で子どもが遊べるような施設もありますしね。

レジー「『親の目当てのものを全部見る!』みたいなことをやりたいのであれば、もうお子さんを預けて一人で観に行ったほうがいいとは思います。本当に見たいアクトを1つ2つ見れたら御の字、という感じでしょうか。」

本人「ですね。そもそもこういう子連れフェスみたいな話に関しては、なにがなんでもとにかく反対って考えの人もいる。SNSでそういう人と是非を話そうとしても……。」

レジー「ずっと平行線になってしまうんですよね。育児に対する関わり方はバラバラという話は、さっきもしましたけど、趣味に対しての距離のとりかたも、本当に千差万別ですよね。

僕は子どもが生まれてからも、なるべく音楽とは関わっていたいと思っているけれど、趣味だったサッカー観戦と映画鑑賞の時間をとるのはかなり難しくなりました。

その一方で、娘と一緒に子供向けの番組を見るようになって、今まで全然目を向けてなかったものも楽しめるようになりました。」

本人「おお~。」

レジー「上の子は日曜日は『プリキュア』を観て、そのあとテレビ東京で『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』という特撮番組を観ています。

『LDHってこんなこともやってるのか』『子供向けの番組だけど関口メンディー(EXILE/GENERATIONS)も本田翼も出てるのか』とか、そういう発見があるのもいいんですよね。」

本人「まだうちの子は自分の好みはわからないものの、Eテレをよく観ています。たとえば、世界一のDJを目指すために仲間たちと頑張るという番組があるんですよ(※『オトッペ』音から生まれた妖精・オトッペと世界一のDJを目指す少女の物語)、あれがおもしろくって。

それに田渕ひさ子がギターを弾いてる番組もあったし(今年6月の『シャキーン!』にて、田渕ひさ子とMOROHAのUKが、ギターの振動で紙相撲をするコーナーに出演)。」

レジー「Eテレ、人選がいいですよね。『みいつけた!』のエンディングテーマを森山直太朗が歌っていたり。」

本人「最近だと米津玄師の『パプリカ』も流行ってますけど、Eテレつけているだけで、色んなジャンルの曲が入ってくるじゃないですか。」

レジー「上の子も4歳になったので、赤ちゃんの頃とは関わり方が変わってくる。ご飯も自分で食べられるようになって、そういう部分では楽になってくるんですが、ちょっと口答えもしたりして、生意気になってもくる(笑)。

でも、『プリキュア』の映画に2人で行ったりだとか、一緒に楽しめることが増えてくるんですよね。こういうのって、話の通じない頃から接していた方が、成長したときの喜びが大きいんですよ。

本当に赤子の頃におむつを替えたりお風呂に入れたりとかそういう時間があったからこそ、今一緒に遊べるのが楽しいんです。」

ーーインディーズ時代から応援していたアイドルがメジャーデビューしたら、喜びもひとしお的な……。

レジー「そうそう(笑)、それのもっと身近な感覚です!」

本人「うちの子も、そのうち自分が好きになったものを、僕に紹介してくる時期があるのかな。」

レジー「いずれ来ると思いますよ。」

本人「それは親としても嬉しいし、音楽ファンとしても、そういう外から入ってくる新しい情報が増えるので楽しみですよね。」