本人「正直、育休とらないとやってられませんでした。

このあたりは会社によって、まちまち過ぎますよね。さっきの父親コミュニティもそうですけど、『これだ』っていう標準がない。

今働いているIT業界は働き方改革もすすんでて、育休取得に抵抗ないけれど、たとえば古い気風の会社だと、子ども生まれたら『お祝いに飲みに行くぞ~』みたいなのもザラじゃないですか。」

レジー「そんな気軽に行けるか!みたいな(苦笑)。仮に育休をとれたとしても、周りとの温度差みたいなものを感じるケースは結構あるんだろうなと。

本当に育休は義務化した方がいいというか、有給休暇だって5日取得することが義務化されたから急に浸透してるじゃないですか。育休も法で縛るくらいでちょうどいいように思います。」

本人「世の中には『じぃじ』と『ばぁば』に頼れない家庭もあるんだよ(苦笑)。」

レジー「うちは、それも見越して妻の実家の近所に家を買ったんですけど(笑)。もちろん毎回手伝いに来てもらえるわけじゃないし、僕の実家も関東ではありますがまだ働いていることもあって急なトラブルの場合になかなか頼むこともできない。

職場の時間の制約がゆるいから、なんとかなっている感じです。」

本人「うちもリモートワークOKでフレックスです。」

レジー「フレックスとリモートOKじゃないと成り立たないですよ。『働き方改革』とか言うなら、国はまずこの辺の融通をどこでも効かせられるようにしてほしい。」

本人「妻の職場は働き改革前夜というかリモートワークもなくて……、正確にいうと「なかった」というか、部署では彼女が初めての出産ケースだったらしく、今ルールを切り開いていってますね。」

レジー「本にもありましたけど、ギリギリまで働いていたと。読みながら大変だろうなと思っていました。」

本人「出産2ヶ月前くらいまで、ずっと働いていて、かつ深夜にタクシーで帰宅する日もあってみたいな生活で……。どちらも親は遠方に住んでいて頼れないし、僕も何もわからないしで。」

レジー「ネットで調べてみても、謎のキュレーションサイトばかり出てくるし(苦笑)。」

本人「そうなんですよ、これまで重度のネットユーザーだと自覚していて、ネットの知識には全幅の信頼を寄せていたのに、検索しても『シャインマスカットは妊婦が食べても大丈夫? 調べた結果、よくわかりませんでした!』みたいな記事しか出てこない!」

レジー「あんなに好きだったインターネットに裏切られた!と(笑)。」

子育てで趣味との関わり方が変わる

本人「今年は子供と一緒にフジロックに行ったんですけど、外から流れてきた音楽にあわせて『ノッて』いたんです。『おお、音楽を知覚したんだ!』と感慨がありました。

家に帰ってからも、Eテレでやっている歌にあわせて動くようになって、『この子は今後どんな音楽を聴くようになるんだろう』と楽しみになりました。」

レジー「じぶんだけじゃなく、子どもが色んな音を楽しんでいるのを観るのもいいですよね。そういえば、毎年『フェスに子どもを連れて行くか否か』もSNS上で議論になりますよね。」

本人「僕はフジロック・フェスティバルが大好きで、毎年行っているんです。運営側も子連れ客を歓迎しているし、どのルートを行けば安全かというのもなんとなく頭にある。

だから大丈夫と思って、今回1歳児を連れて行ったんですけど、天候もあって、屈指の難易度の高い年でしたね。」

レジー「僕は2年前、上の子が2歳半のときにフジロックに家族で行きましたけど、結構たいへんでしたね。妻も下の子を妊娠中だったのでヒヤヒヤすることが多かったです。」

本人「前々から準備して、バギーも丈夫なものにしたにもかかわらず、人がパンパンになったらステージからステージへの移動は無理!そこに悪天候が加わるからほぼ動かずでした。」