化粧品研究員が説く、寒暖差による肌荒れ
株式会社資生堂・グローバルイノベーションセンター研究員・村田大知氏によると、一年の中で最も季節の変わり目において、肌が敏感になりやすい時期はというと、夏から秋冬なのだそう。
この肌荒れをしやすい時期において、従来は季節の変わり目が自律神経の乱れなどを起こし、それによって肌に悪影響を及ぼしているという考えだったのが、実は寒暖差そのものが直接作用して、肌へ悪影響を及ぼしていることが、本研究で明らかになったと村田氏。
実際肌には何が起きているのかというと、肌バリア機能として潤いを促進する酵素『カスパーゼ14』が、たった8℃の寒暖差で減少するそうなのです。
そこで、この『カスパーゼ14』を減少させないことが、寒暖差による肌荒れや乾燥を解消できるということで、資生堂では『カスパーゼ14』を増加させる力をもつ、木苺果実抽出液に着目。
10月21日発売の木苺エキスが配合された美容液『カンダンバリアエッセンス』が誕生したということなのです。
美容家が教える、寒暖差に負けないケアのしかた
美容家・岡本静香さんによると、日常のちょっとした瞬間に寒暖差は隠れているのだとか。
このちょっとした瞬間とは、洗顔時に寒いのに無理して冷たい水を使ったり、寒い部屋でスキンケアをしたりといったこと。
こういったことを改善し、温かいお湯を使って洗顔したり、暖かい部屋でスキンケアをするということが、実は寒暖差に負けないケアには大切なのだそうです。
また、寒暖差だけでなく、肌環境は昔と比べて随分変化していることから、新しい環境に打ち勝つためには、その分進化したコスメを使うことが効果的とのことでした。
ずっと使っているコスメにこだわり続けることなく、どんどん変わりゆく環境に、柔軟に向き合う気持ちも大事なことが伺えますね。
生活の中で寒暖差を生まないように、ぜひ今から心がけてみてくださいね。
【取材協力】 資生堂