韓国版オクトーバーフェスト(乙支路3街)

乙支路3街駅4番出入口の西側路地のビアホールは、「OBベオ」「満船ホプ」「ミュンヘン」が3強。この写真は「ミュンヘン」の入っている建物から、「OBベオ」と「満船ホプ」側を見下ろすように撮ったもの

明洞の北側の最寄り駅・乙支路入口駅から1駅の乙支路3街駅周辺は、水回り製品やアクリル製品の専門店や金属加工の町工場が集まるエリアだ。

同駅4番出入口の西側の路地は、5、6年前まではこれらの店や工場で働く人たちが仕事の合間(!)や仕事終わりに生ビールを飲む大型店が3軒集まっていた知る人ぞ知る酒飲み天国だった。

しかし、2014年頃から、安く気軽に生ビールが飲めるところとして広く知られるようになり、若者のあいだで盛り上がっているニュートロ(ニュー・レトロ)と呼ばれる懐古趣味ブームも手伝って、最近は韓国版オクトーバーフェストとでも呼びたくなる風景が見られるようになった。

労働者のための大衆酒場に若者たちが大量に押し寄せ、店ごと買い取った新たなオーナーが店舗を拡大しているのがまさに今だ。

路上いっぱいに簡易テーブルを並べて飲む光景は10月の終わり頃まで見られる。

週末は特ににぎわうので一度は自分の目で見てほしい。

盤浦大橋のレインボー噴水ショー

カラフルで、しかも放水の角度が変化し、迫力のある盤浦大橋のレインボー噴水ショー

毎年4月~10月末まで漢江の盤浦大橋で行われるレインボー噴水ショーは、川辺で見てもいいが、やはり漢江クルーズ船に乗って水上から観るのが圧巻だ。

時期によってさまざまなツアーが企画されているので、比較検討して選んでほしい。

*取材協力:ソウル特別市(市民疎通企画館、都市ブランド担当館)/デジタル朝鮮日報

鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。