ライブシーンの迫力に胸キュン
さらには、ライブシーン。
『あんステ』はミュージカル形式とはまた違うスタイルをとっていて、アイドルのライブシーンとなると、メンバーが曲に合わせて本格的なパフォーマンスを披露する。
特に朔間零(小南光司)率いるUNDEADと、生徒会副会長の蓮巳敬人(小松準弥)率いる紅月のパフォーマンスは、群を抜いて迫力があった。
紅月は伝統芸能をテーマにした和風ユニットで、扇子を持って舞い踊るメンバー3名には紅月ファンでなくても目がハートになってしまっただろう。
迫力の紅月ライブシーン。このライブがあまりにかっこよかったので、筆者は紅月の曲を購入した。
UNDEADは背徳的な歌詞と過激なパフォーマンスが特徴のユニットだが、個性的すぎて普段はバラバラなメンバーがライブのときだけは一糸乱れぬパフォーマンスを披露する。
そのギャップにクラクラくる。
ド迫力のUNDEADライブシーン。そこはかとなくエロい。
他にも、流星隊の南雲鉄虎(小西成弥)のアツいパフォーマンスや、2winkを演じる山中健太・翔太の双子ならではの息の合った踊りなど、見どころはたっぷりあった。
これだけのライブシーンをひとつの舞台にまとめてしまっていいのか!? と余計な心配までしてしまうほど、ライブシーンの満足度は盛りだくさんだ。
『あんステ』の一番の魅力は……?
ライブシーンやキャストとキャラクターのリンク、『あんステ』が素晴らしい理由はたくさんある。
しかし、やはりなんと言っても今回の舞台で一番素晴らしかった部分は、一座の団結力だったと思うのだ。
キャストたちの一座に対する信頼感や、他のキャストに対するリスペクトなどが、ところどころに垣間見えた。
特にTrickstarたちが頻繁にアイコンタクトを取って笑顔を交わす様子や、Knightsの二人の絡みのシーンなど、ファンサービスを意識していなくても素でこの状態なのだろうと思わせる仲良し具合……。
座長の小澤廉が「キャストたちの仲の良さ、信頼感が、客席にも伝わると思う」という話をしていたが、まさに客席にも感じられた一座の団結力が、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』という作品の世界観を、より強固なものにしてくれていたと思う。
物語の進行役をも担ったKnightsの二人。嵐(北村諒)のベタベタを嫌がる泉(高崎翔太)がかわいかった……
『あんステ』はDVD、Blu-rayが10月25日に発売されるが、キラキラの笑顔で歌い踊るアイドルたちを、ぜひ大画面で確認してほしい。
そして、鑑賞の際にはサイリウムとうちわを用意しておくとより楽しい鑑賞ができるだろうことをお伝えしておく。個人的には、続編の製作に全力の期待を寄せていることを記して、締めとさせていただこう。
撮影協力:熊谷仁男








































