ママが忘れがちな、母乳最大のメリット
『ズバリ、母乳は「楽」だから。ママが「楽」できるからオススメしているんですよ。』
――母乳育児は、ママが「楽」?
『そうです。母乳育児は、ママが「楽」なんです。
例えば我が家の場合、母乳で育てた次女と長男は、寝かしつけもおっぱいを飲ませながらでしたし、夜中におっぱいを欲しがってもパパッと授乳できました。
長男については5歳までおっぱいを飲んでいたのですが、外で遊んで転んで泣いて帰ってきても、おっぱいをくわえれば2秒で泣き止みましたから、ほんと“おっぱいサマサマ”でしたね(笑)。
ただ、長女はミルクを作るのも大変だったし、泣いたらあやすのも、寝かしつけるのも大仕事でした。毎日、ミルクの準備と片付けに授乳のたび10~20分、泣くたびに抱っこやらで20~30分、寝かしつけにも30~40分かかって……いま振り返ってみても、苦労が多かったなぁと。』
――とりわけ夜中のミルク作りは、計量を間違えてしまいそうなくらいヘロヘロになります。
『だから逆にね、ミルク育児をしているママは「よく頑張っている」と思います。
モーハウスに授乳服を買いにいらっしゃるお客様にも、ミルクとの混合の方がいらっしゃいますが「よく頑張っていますね」と声を掛けます。だって、本当に大変なんですから。「母乳じゃなくてミルクなの? 」と責められるなんて話をよく聞きますが、むしろ「よく頑張っていますね」と、ねぎらわれるべきことだと思いますよ。
そんなワケでモーハウスでも、お客様に「母乳はいいもの」だからとは勧めていません。「母乳は楽」だから、母乳育児をしてみませんか、とお話しするようにしています。』
母乳トラブル・断乳卒乳との向き合い方
――母乳が、ミルクより準備もろもろ「楽」なのは分かる気もします。でもそれは母乳がよく出る人の話で、出が悪かったり、乳腺炎などのトラブルを考えると、一概に「楽」とも言えないのでは?
『母乳に限らず、育児の情報は「大変! 大変! 」という話ばかりですものね……。
母乳育児は本来、もっと「楽」にスタートできるものなのです。動物としての本能を呼び覚まして、なんて言うと変にスピリチュアルな方向に行ってしまって嫌なのですが、そんな自然のパワー云々の話ではなく(笑)。