フォトギャラリー【画像】離乳食完了期におすすめの「お麩のフレンチトースト」
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厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が2019年に改定され、乳児に初めて卵を与えるべき月齢が、これまで「7~8か月頃」だったところ、「5~6か月頃」に早まりました。

このことから、卵に関して、わからないことが出てきたママは多いのでは?

森永乳業が開設している育児に関する相談窓口「エンゼル110番」が、「離乳食とベビーフード」についてのアンケート調査を行ったところ、授乳・離乳の支援ガイドの改定により「卵の開始時期や進め方がわからない」という相談内容が増えたそうです。

そこで今回は、管理栄養士で離乳食幼児食インストラクターでもある、まえだともこさんに、離乳食の「卵」の始める時期や進め方、おすすめメニューなどを伺いました。

離乳食の「卵」いつから始められる?

卵は、いつから始めればいいのでしょうか?

自身も子育ての中で、離乳食や食物アレルギーで試行錯誤した経験から、離乳食・幼児期に悩むママのサポート講座を実施しているまえださんは、次のように話します。

まえだともこさん(以下、まえだ)「卵は6ヶ月(初期後半ころ)から始めるのを勧めています。

2019年に新しい『授乳・離乳の支援ガイド』が出される以前は、7ヶ月以降と定められていいましたが、遅く始めたからといって、卵アレルギーにならないということはなく、むしろアレルギー発症のリスクが高まるという研究結果が出たことから、適切な時期に、適切な量を摂取することが大切とされ、5~6ヶ月に改定されました。

離乳食を開始してからお粥、野菜、豆腐などに少しずつ慣れていき、だいたい6ヶ月くらいから卵を始めるママが多いです。離乳食は我が子のペースで、ゆっくり進んでいくのがおすすめですので、5ヶ月からすぐに始める必要はなく、6ヶ月くらいからと捉えておくと良いでしょう」

卵の離乳食の進め方

卵の離乳食は、どのように進めればいいのでしょうか。初めて与えるときから、どのようにステップを踏めばいいのか、教えていただきました。

初めて食べるとき

沸騰後、20分加熱した『固ゆで卵』の卵黄の中心部分を、耳かきひとさじ。

離乳食初期(生後6ヶ月頃)

固ゆで卵の卵黄のみ。耳かきひとさじから少しずつ増やし、小さじ1程度まで。

離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)

前半は固ゆで卵の卵黄1個まで。後半は、白身にチャレンジ。初めて白身を食べるときは、白身部分を耳かきひとさじほど試して、体調に変わりがなければ、固ゆで卵の全卵の1/3個の量までを目安に増やしていく。

離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)

固ゆで卵の全卵、1/2個まで。

離乳食完了期(生後12~18ヶ月頃)

固ゆで卵の全卵、2/3個まで。

まえだ「離乳食のスタート自体が、5ヶ月ではなく6ヶ月からとなった場合は、おかゆ・野菜・果物・豆腐等に慣れる時間を設け、少し離乳食に慣れてから、卵をはじめると良いです」

卵アレルギーかどうか不安なときは……?

ところで、子どもに初めて卵を食べさせる際には、もし卵のアレルギーがあったら……と不安になりますよね。どんな風に確認し、対応すればいいのでしょうか。

まえだ「親・兄弟姉妹が卵アレルギーだったり、皮膚疾患があったり、ネットでの情報を見ていて、など、不安になることはたくさんありますね。

一番は、子ども本人をよく見てあげることです。もし気になることがあれば、かかりつけのお医者さんに、どんなことで不安なのか、具体的にお話できると良いですね。全身状態や既往歴などを確認の上、パッチテストや血液検査など必要な確認方法を検討してくれます。

その場合、アレルギー専門の小児科医に相談できると、よりスムーズに確認できるかもしれません」