「いじめられてしまう子」の特徴と親のタイプ

1)親から「こういう子でありなさい」と押し付けられている

幼い頃から「良い子にしていなさい」「人に迷惑をかけてはいけません」とわが子に言い続け、「どこへ出しても恥ずかしくない子に育てたい」の強いポリシーで子育てしていた場合、自分の親にさえ「いじめられているから助けてください」のSOSを出さないことがあります。

幼稚園、保育園で友達から何かやられたときにグッとこらえて我慢してしまうのではなく、担任の先生に「●●君が僕のこと叩きました」とワーワー泣いて訴えられる子どもの方がいいのかもしれません。

そして、子どもが泣きついてきたとき「そんなことくらいで泣いて弱虫ね!」などと大人は言ってはなりません。

何でもひとりで受け止めてしまい感情に蓋をしてしまう子どもは、いじめっ子から「あいつはいじめても先生にチクらない」と思われてしまい、いじめがエスカレートすることもあります。

反撃できる子の方がターゲットにはなりにくいのです。  

2)気が利くママに育てられている

子どもがモジモジしていると「どうしたの、トイレ行きたいの?」「お腹すいたの?」「喉が渇いたの?」と察しが良すぎるお母さんの元で育てられた子は、「いつか大人が気が付いてくれるだろう」と思い、自分がピンチに立たされても待っているだけで訴えることをしなくなります。

こんな例もありました。

ある5歳児が幼稚園の帰りの会で大便をしたくなりました。
こんなとき家庭ではママが「ほら、トイレ行ってきなさい」と言ってくれる環境なのですが、20人近く園児がいる環境で、先生はモジモジしている子どもになかなか気付けず、声をかけてはくれません。そこで、座ったまま大便を漏らしてしまいました。
その後、その子は「うんこをもらした」と陰でほかの子たちに言われていました。

「トイレに行ってきていいですか」の一言がどうしても言えなかったのですね。

親は子どもの顔色や態度をみて「何をしてほしいのか」瞬時にわかってしまうものですが、このような事態を避けるためには、ヘリコプターペアレント(=頭上を旋回して管理する親のこと)にはならず、子どもに言わせる習慣をつけていくことが必要です。

親が気付きたい、いじめのサイン10

そうはいっても、子どもが訴えてくるまで黙って見過ごすことはしないでください。

生まれたときからずっと育てているお母さんには他人にはない鋭いアンテナがあります。こんなサインがひとつでも見られたら要注意です。