そうですね。ダンスなどの動きも含めて、海外のキャストの方がやっていたものと、同じものを日本のキャストの方がやっていて。ほとんど日にちを空けることなく観るという経験は、今までなかったことでした。
来日キャスト版は、1人ひとりのポテンシャルがすごく高くて個性的で、情熱でパフォーマンスをする空気感が大好き。台詞も英語で、もちろん海外の方のルックスだからこそ、男女の距離感の近さもすんなりわかるというか。
過去にいろんな他の作品を見た方の中には、海外の作品が日本語の台詞で、アジア系の顔の雰囲気になると、“わざとらしく見えちゃう”って思った方もきっといると思うんです。
でも私自身、海外版の方たちの印象が、頭にインプットされたまま、日本キャスト版を観て、“お芝居で見せられる男女の「距離感」とかで、日本人の心をくすぐれるところが、もっとあるんだろうなぁ”って、思ったんです。
海外のキャストの方だからこそ、感情をストレートに出して「会ってすぐにキス」みたいな感じも、観ていて気持ちいいと思えるけど。でも、日本の人がやると、「すぐに会ってチュウなんてできるかな?」とか、余計なことを考えちゃって。
日本人だったらもっと、見つめ合ってからのキスが、ドキドキするんじゃないかな?
とか。日本人らしくするのもいいけど、きっと、作品的に崩せない約束事もあるのかもしれません。でも、そういうことに気づけたこともよかったと思うんです。
Season2では、どういう演出がつくかわからないし、Season1も海外と日本の演出家さんが、探りながら作られていたと思うんです。とっても素敵な作品に出られることの喜びを感じています。
--素敵といえば、今回は劇場の仕様も特別なんですよね。360度回転劇場といわれる「ステージアラウンド」での上演ですね。
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[最終回]宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載ー9年間のラスト。あのとき想像した未来の答え合わせ、これからの自分
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