3.地域とのつながりができる

PTA活動には、保護者と先生だけでなく、地域の高齢者やOB・OGなどが多数、ボランティアで参加しています。その地域の幅広い世代の人と面識があるということは、それだけ普段から子どもを見守ってくれる人の数が増えるということ。

子どもが学校の行き帰りに何らかのトラブルに遭ったとき、その人たちが気づいてくれたり助けてくれたりするかもしれません。地域とつながっている安心感は、決してお金では買えない貴重なものです。

4.子どもが喜んでくれる

そして、小さいようで意外と大きなメリットといえるのが、我が子が喜んでくれること。そう、子どもはママやパパが自分が通っている学校のPTAで「○○長」とつくようなエライ役職についていたり、行事のたびにやってきて係として働いていると、何だかうれしく誇らしく感じるものなのです。

なかには、お友達に「ボクのママはPTAの役員なんだ!」と自慢する子や、学校でお祭りのチケット作りをしているママのところに来て「わたしも手伝う!」なんて言ってくれる子も。そんな子どもの様子を見て、初めて「PTAやっててよかった~」と感じるママもいるようです。

ただし、子どもも思春期に差し掛かると、親がPTAの活動でしょっちゅう学校に来たからって特にうれしくないかもしれません。可能なら低学年のうちに参加しておくといいでしょう。

パパも積極的に参加を!

メリットがあるのはわかったけれど、やっぱり仕事が忙しくて無理、余計な人付き合いが苦手…というママもいますよね。

そんな場合には、パパに参加してもらうというのも一つの手。実際、筆者の知人にも、自分はPTAの雰囲気が苦手だからPTAの活動はパパに任せているというママがいます。PTAの運営は母親中心になりがちですが、昨今はママたちに混じってがんばって活動しているパパも珍しくありません。

PTA活動における実務は、パソコンを使った書類作成や話し合いなど、一般の会社でやっているようなことが中心なので、家事が苦手なパパでも難なくこなせるはず。特にコミュニケーション能力が高いパパには、積極的に参加してほしいですね。

もちろん、これからは、働く親たちの負担軽減のためにも、あまり意味のない作業や集まりは役員同士で話し合って減らしていくなど、PTA変革も必要でしょう。

ただ、現状では、PTAの役職は、小学校6年間を通して一度以上は回ってくるのが一般的。無理をする必要はありませんが、どうせやるなら最大限にメリットを享受しながら、楽しくこなしてみませんか?

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。