「小学生になったら」が圧倒的多数
それでは、正直なところママたちは、どの段階までだと「男の子が女湯に入っても大丈夫」だと考えているのでしょう。
最後に「男の子が女湯に入って許されるのはどの段階と思うか」ホントのところを聞いてみました。
じつに85.73%が「男女の違いを理解し始める6歳程度まで(小学校に入る前まで)」と答え、圧倒的多数を占めました。
「小学生になったら」というのは区切りもよく、子どもにも言い聞かせやすい点も、票を集めた一因のようです。
ママたちからも「小学校になったらトイレも男女別になる」「水泳の着替えのとき、輪っかに縫ったお着替えタオルを使うようになる」など、性別に配慮した対応がとられ始める小学校入学がタイミングとしてわかりやすいという意見が見られました。
中には、「小学1年生になれば、男の子はそれほど性差を意識しなくても女の子は意識し始める。女湯にもし同じ年頃の男の子が入ってきたらかわいそうだと思うから」と、同年代の女の子の気持ちを慮る声も。
一方、「年齢に関係なく、声変りしたり陰毛が生え始めるまで」2.6%、「年齢に関係なく、好きな女の子の話をし始めるまで」2.31%と、年齢よりも子どもの発達段階を優先させるという考え方はごくごく少数派という結果に。
これは、自分の基準とほかの人の基準が必ずしも一致していないことが一因のようです。
「子どもの成長」への考え方はさまざま
ママの体験談の中には「息子が保育園児のころに女湯に連れて行ったところ、子どもに『ママ、向こうにいるおばちゃんが僕のことをにらんでる』と言われた。当時、息子は身体が小さく2~3歳にしか見えていなかったのでショックだった」というものも。
自分では「まだ大丈夫」と思っていても、ほかの利用客にとっては不快なこともある、ということは、ママ自身がよく理解しています。
周囲がどう感じるかも考え、小学校入学を目安に「パパと一緒に入れるようになり次第男湯へ」というのが、多数派ママの意見といえそうです。
難しいのは、発達の遅れなどからいつもと違う「大浴場の男湯に、ママ以外の人と入浴する」という状況を受け入れられないケース、そして男性の家族や同行者がなく、男湯に連れていけないケース。
家族風呂は、そういう場合に有効な選択肢のひとつではあるでしょう。
年齢だけで一概に「いつ」とはいえない「男の子をいつまで女湯につれていくか」問題。
子どもの成長に対する捉え方はさまざまある、ということを忘れずに、周囲に配慮しながら楽しい時間を過ごしたいですね。