『がんばれゴエモン』 (帯ひろ志)

KONAMIの人気テレビゲームのコミカライズ版であり、故・帯ひろ志先生の代表作が、この『がんばれゴエモン』です。

原作であるゲーム版の各シリーズを跨いで、少年誌『コミックボンボン』で長期連載をされていた作品であり、愛蔵版での復刻もされています。

原作は、人情に熱い義賊のゴエモンを主人公に据えたアクションゲームですが、漫画版では、サブキャラクター(後に、プレイアブルキャラクターへと出世)として登場してたくノ一のヤエちゃんが見せるお色気描写が非常に多く、当時の子どもたちにトラウマめいた性的インパクトを与えました。

特に、ヤエちゃんが見せた「人魚変化の術」のシーンは、児童漫画雑誌における名お色気シーンの一つ。艶笑的な描写は勿論のこと、ギャグ漫画としてのレベルは非常に高く、シンプルに大笑いできる名作です。

『電撃! ピカチュウ』(おのとしひろ)

『コミックボンボン』のお色気ギャグ漫画の筆頭が『がんばれゴエモン』ならば、ライバル誌である『コロコロコミック』を代表する作品(厳密には、『別冊コロコロコミック』掲載作)が、この『電撃! ピカチュウ』です。

「ゲーム」という枠を飛び越え、あらゆるメディアで世界中から人気を獲得している『ポケットモンスター』のコミカライズ版ですが、作品内のエロ要素は異常に高く、今となっては色んな意味で異色のポケモン漫画となっています。

やたらと発育が良く、生地がお尻に食い込む程、丈の短いショートパンツを着こなすエロ過ぎるカスミ(ただし、途中から容姿がよりアニメ版に近いデザインへと変更に……)を筆頭に、劇中には、露出度が高く、ムチムチボインな女性キャラクターが次々に登場。コロコロのメイン読者である小学生男子の胸をドキドキさせたのでした。

とはいえ、ただエロいだけでなく、漫画自体の完成度も非常に高く、特に、画力の高さをフルに活かしたバトルシーンは読み応え抜群です。

ちなみに、作者である、おのとしひろ先生は、「上連雀三平」のペンネームで成人向けの漫画作品も数多く執筆されています。同作者の『バーコードバトラー』と並んで、コロコロ読者の胸に強く強く刻み込まれている作品です。

『半熟忍法帳』(新山たかし)

『南国少年パプワくん』の柴田亜美先生や『魔法陣グルグル』の作者である衛藤ヒロユキ先生といった人気漫画家を輩出した『ドラクエ4コマ劇場』シリーズで活躍していた新山たかし先生による忍者ギャグ漫画。エニックスが刊行していた漫画雑誌『月刊少年ギャグ王』にて連載されていました。

『ドラクエ4コマ劇場』でも「あぶない水着」に代表される『ドラゴンクエスト』に登場する過激な装備品をネタにしたお色気ギャグを得意としていた新山先生らしく、オリジナル作である『半熟忍法帳』でも、読者サービスタップリの明るくエッチなギャグが特徴となっています。

特に、おっぱいネタには定評があり、谷間も眩しいたわわなおっぱいを持つ巨乳キャラと、貧乳がコンプレックスなヒロインの胸を対比したネタの数々は、作中の鉄板ギャグとして興奮と笑いを同時に読者に届けてくれました。

『爆骨少女ギリギリぷりん』(柴山薫著)

『月刊少年ジャンプ』で連載されていたお色気バトルアクション漫画。絞め技や関節技といった「サブミッション」を武器に、破廉恥な悪役キャラクターから学園の正義を守る謎の美少女仮面ファイター「ホワイティスワン」の活躍を描きます。

毎回、バトルの最中に、スワンの衣装が破れてしまい、お尻やおっぱいが丸出しになてしまうのが作品のお約束。敵の変態的かつぶっ飛んだセクハラ攻撃の数々など、コメディ色が強い漫画ですが、主人公の必殺技であるサブミッションの描写には非常に力が入っており、バトル漫画としての読み応えもシッカリと有しています。

90年代の「総合格闘技ブーム夜明け前」な時代の空気も感じられ、格闘技、プロレスファンの方々にも是非とも再評価をして欲しい作品です。

「『月刊少年ジャンプ』連載作で、ヒロインの乳首が拝める漫画」として、『つきあってよ! 五月ちゃん』や『鬼神童子ZENKI』と並び、忘れられない思い出になっている30代オーバーの男性読者諸氏も多いのでは?