秋は、子どもたちを思いっきり外で遊ばせてあげたいシーズン。

だだっ広い芝生で走り回る姿や、自然と接して新たな発見をしている姿はほほえましいものがあります。そんな子どもたちの遊びの場として、「秋キャンプ」はいかがでしょうか?

実は、キャンプには、子どもを大きく成長させる意外な効果があったりするのです。

今回は、書籍『キャンプで子育て GUIDE for FAMILY CAMP』を参考に、知られざるキャンプの効果をご紹介したいと思います。

「焚き火」がコミュニケーション力を高める!?

大阪ガスと東北大学の川島隆太教授との研究結果によると、「火を使うことで脳が活性化される」ことがわかっています。

キャンプで火を使うシーンといえば…、ライターやマッチで着火剤に火をつける時や七輪で火をおこす時、また、ガスコンロに点火する時など、数多く遭遇しますよね。

また、火を使うと言えば、焚火があります。親御さんの中には、「焚火を見ているとリラックスした」という経験のある方はいらっしゃいませんでしょうか。

焚火を囲んでいると、ついつい長居してしまい、普段、話さないようなテーマについて語ったり、胸の内に秘めていたことを明かしたり……。

火には癒やし効果があることも忘れてはなりません。炎が揺れるのを見ていると、気持ちがとても落ち着きます。
火は、大昔から人と人とのふれあいの場をつくる、重要な役割を果たしてきました。焚火を囲むと、コミュニケーションが弾むし、心も開きやすくなる。
一緒にいる人との距離が縮まるのが実感できます

出典『キャンプで子育て GUIDE for FAMILY CAMP


家族で一緒に焚火を眺める時間は、お子さんにとっても貴重な機会となりそうですね。

また、焚き火は、火育の場としても良いでしょう。

家にいるとスイッチひとつで火を使うことができますが、キャンプ場で火をおこす時は、木炭や薪を使って丁寧に準備する必要があります。

火の扱い方を学ぶ絶好の機会とも言えるのではないでしょうか。