「暗闇」が4つの感覚を高める!?
火だけなく「暗闇」もまた、学びの機会といえます。
普段、街にいるときは街灯や看板、車のライトなどで夜は案外明るいものです。
しかし、自然の中にぽつんと立ってみるとどうでしょう。夜がどれほど暗いかがわかるでしょう。それと同時に、星の美しさに驚くことも。
都会で暮らしている方にとって、「外で暗闇の中にいる」という機会は、そうあるものではありません。
同書の中で紹介されている富良野自然塾では、「闇の教室」というプログラムを実施しているようです。これが大変興味深いプログラム。同自然塾のHPでは以下のように紹介されています。
全く光のない世界で様々な“闇”の体験ができる日本初の常設スペースです。人間が持っている五感のうち、視覚を完全に封じることによって視覚以外の感覚が蘇る不思議で感動的な体験です。
人類は長い間、夜になると闇の中で暮らしてきました。今のように皓々たる光の中で生活するようになったの はそれほど昔のことではありませんし、現在でも地球上の多くの人々が闇と共に暮らしています。
しかし、日本などの先進国、特に都会では夜になっても闇はありません。
文明の進歩と共に忘れ去られてしまった闇をもう一度体験し、“闇と光”の意味を考え、今われわれ人間が置かれている文明社会を見つめ直してみませんか
キャンプ場でも、同じような体験が可能ですよね。
太陽が沈んだらランタンをもって散歩に出かけたり、焚き火を眺めたり、月明かりに照らされたり。真っ暗闇とはならないものの、普段、都会ではなかなかできない体験が可能です。
暗闇の中でも私たちは様々な情報を得ることができます。
耳を澄ませてみると、焚き火の音や、川が流れる音、遠くには動物の動く音が聞こえるかもしれません。体感する温度も日中と夜とでは異なるでしょうし、木の香りや土の香りなどに気づくことも。
人間本来もっている感性を再確認する。
キャンプにはたくさんの学びがあることがわかりましたね。
子どもをたくましく育てたいなら、キャンプに出てみてはいかがでしょうか。
家に帰ってきたら、急にたくましくなっていた、ということもあるかもしれませんね。
関連記事