親にしてみれば、つい1年前までは「ママ~ママ~」と金魚の糞のように追いかけてきて、ママの言う通りに何でも従う素直な子どもだったのに、2歳過ぎた頃から「ああ言えばこう、こう言えばああ」と誠に扱いにくい相手となる訳です。

でも、これは親に指示されないで「自分で行動したい、自分で選んでみたい」という自我の芽生えで、喜ばしいことなのです。「自分の意思をしっかり主張できるなんて、本当に成長したなあ」と思いましょう。

親にとっては“子育ての最もイヤな大変な時期“です。ママにとっても「嫌だわ~嫌だわ~」となる時期ですが、成長の一過程ですからやり過ごすしかありませんね。

反抗しないからと心配しなくていい

ママ友から「うちの子、ああ言えばこう、こう言えばああで大変なのよ~」と第一次反抗期のイヤイヤ期の悩みを耳にしてしまいました。

でも、わが子がおとなしく親の言うことに素直に従い、そのまま3歳4歳になってしまっていると、それはそれで不安になりませんか?

「私の力が強すぎて、我慢しているのではないか」などと心配になってきますよね。

イヤイヤ期があまり酷くない子は

  • 親が子どもの主張に対して押さえつけるのではなく、無意識のうちに上手に対応できている。
  • もともと生まれ持った性格で自己主張しない、協調性がある子

ですから、決して目立った第一次反抗期がなかったからと言って、心配することもありませんよ。

イヤイヤ期、どうすればいいのか?

自分で出来ないことにも挑戦しているのならば、思う存分やらせてあげましょう。

それから、子どもの気持ちを受け入れてやりましょう。

実際に言葉で「そう、ママが選んだ服を着るのが嫌なのね~。自分で選びたいのね~」と、子どもの言ったことや希望を、そのままオウム返しで言葉にして返してやるのです。

これだけで子どもは「ああ、ママは私のイライラする気持ちをわかってくれた」と感じます。

更に、この時期の子どもは親から指示されること自体を嫌いますから、できるだけ自分で決めさせましょう。

でも、着る物、食べる物すべて子どもの言いなりになって、好き勝手させていたら大変なことになります。

例えば寒い季節に入っているのに、夏物の半袖のフリフリを着たがったり、もうきつくなってしまった靴を履きたがったり、夕飯を食べないでお菓子ばかり食べていたりします。

「イヤイヤ期だから、子どもの意志を尊重して自由にやらせる」のは放置放任です。

気温に合わない服装をさせたら風邪をひいてしまいますし、あわない靴では靴擦れをします。甘い物ばかり食べていたら身体にも悪く虫歯にもなってしまいます。