こんなときは、“この中で選んだら問題がない“という、いくつかの選択肢を与えるのです。
- 「今日はこの洋服の中で好きな物を選んで着てね。」(何着か提示する)
- 「お姉さんになったね。“きつくなった小さい靴”と“お姉さん用の新品の靴”どっちを履いていく?」
- 「“夕飯前にお菓子を一粒だけ食べて夕飯にする”か、“夕飯を全部食べてお菓子をたくさん食べる”。さあ、どっちを選ぶ?」
親が選んでほしいものを暗に指示していることには変わりがないのですが、一方的に「これにしなさい!」と押し付けていることにはなっていません。
子どもは、親が言ったことの内容よりも“命令されること自体が嫌、自分の意思で行動したい”と思っているので、この選択肢を与えるやり方はとても有効ですよ。
お手伝いが有効
上の子がイヤイヤ期まっさかりの2~3歳で、ちょうど下の赤ちゃんがいる家庭も多いですよね。
下の赤ちゃんも手がかかり、おまけに上の子から駄々をこねられたら、ママにとっては子育てが一番きつい時期かもしれません。
そんなときはお手伝いをさせると効果的です。
「ママが下の赤ちゃんに手がかかって大変だわ、○○ちゃん(上の子の名前)、ママの応援団になってタオルを畳むのを助けてくれない?」
すると喜んでやるはずです。
決して「ママは赤ちゃんの世話で忙しいの!お兄さんになったんだから部屋を散らかさないで、少しはいい子になってママの手伝いをしなさい!」なんて叱ってはなりませんよ。
子どもの小さな手でやるのですから、うまくは畳めず、ぐちぐちゃに畳むでしょう。そんな時は「そうじゃなくて、こう畳むの!やり直し!」とダメ出しをするのではなく、子どもが寝てから畳み直しましょう。
そして、翌日「昨日はタオルを畳んでくれてありがとう。こうやって四隅を合わせるともっと綺麗に畳めるわよ、ママと一緒に練習してみようか」と、昨日ダメな畳み方をしていたことはあえて言わないで、さりげなくアドバイスしましょう。
お手伝いをしてママの役に立っているという経験は子どもの貢献意欲を満たします。赤ちゃん返りもイヤイヤも少し収まりますよ。
まとめ
子どもは小さい頃から少しずつ、親から離れて行こうと人生を切り開いていきます。自立していけるように上手に対応しましょうね。