20代におすすめの原液美容成分とは?
原液美容というと、“大人のスキンケア”のように感じられますが、20代から原液美容を行ってもよいのでしょうか? 日比野先生に伺ってみました。
日比野佐和子先生(以下、日比野)「原液美容を始めるのに“早すぎる”ことはありません。年齢の若いうちから肌を健康にする原液美容を開始すれば、それだけ肌年齢を若く保てると考えられています」
そう聞くと、ぜひ今すぐにでも始めたくなりますね。20代の肌にはどんな成分の原液を使用するのがいいのでしょうか?
日比野「LPS(リポポリサッカライド)やプラセンタではないでしょうか。
若い人は年齢的に、肌荒れを含め、肌トラブルが起こりやすい年齢です。その点では、プラセンタはオールマイティーの化粧品と考えられられるからです」
LPS(リポポリサッカライド)
LPSは、玄米や明日葉、ワカメやメカブといった食品からも摂取でき、免疫力に関わる成分として認識されている成分で、お肌の免疫力も高めてくれる効果が期待できるとされています。
お肌が疲れやすい、ダメージが出やすい人にも適しており、お肌が弱っているときでも取り入れやすい原液の一つといわれています。
プラセンタ
プラセンタとは「胎盤」のことで、胎児が育つための成長を促す成分である、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、核酸など、胎盤の栄養成分が含まれています。
これらの栄養成分を人間の肌が恩恵を受けられるかたちに精製した「プラセンタエキス」がプラセンタ原液です。
高い活性力を持つプラセンタを原液は、本来の輝きをサポートしてくれることが期待でき、透明感が期待できるとされています。
原液美容液は洗顔後にスポイトでとって使おう
20代女性は、原液美容液をどのようなタイミング・頻度で、どのくらいの量使えばいいでしょうか。
日比野「朝晩の洗顔後、原液美容液製品ごとの指定量をスポイトなどでとって使用しましょう。
付属のスポイトを必ず使用し、瓶の中の原液に触れないことも、成分のバランスを崩さないためにも注意すべきポイントです」
原液美容に興味があり、早速始めてみたいと考えているなら、まずはLPSやプラセンタから始めてみるとよさそうです。
色々と試してみて、自分に合った成分に出逢えるといいですね。将来のお肌のためにも、ぜひ今から少しずつはじめていきましょう。
【取材協力】日比野 佐和子先生
医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。
中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。