普段の家庭内でのコミュニケーションがいい加減だったり、おろそかにしていたりすると、子どもは心の中で思うことを制御出来ず、家庭内と同じようなコミュニケーションを、家庭外でもしてしまうものです。
本気のコミュニケーションとは、親として子どもが思っていることを聞き出してあげられる姿勢でいることが第一前提ですが、子どもの発言に注意深く耳を傾け、家庭外で良好なコミュニケーションがとれるようサポートすることを言います。
「心の強い男の子」を育てるための親の心構えとは
ここまでで、「心の強い男の子」を育てるための3つのポイントをご紹介しましたが、今度はそれをサポートする親の心構えについてです。
基本的には「子どもとじっくり向き合う」ことが親の心構えとしては重要ですが、子どもと向き合うにあたり、頭の片隅に入れておくと子どもをサポートしやすくなるポイントが3つあります。
男の子は後伸び型
1つ目は、「男の子は後伸び型」だということです。
ほとんどのママ達も感じているでしょうが、同い年で比較しても、明らかに男の子より女の子の方が成長が早いですよね。
特に言語の発達については、男女で大きな差があり、女の子がどんどん言葉を習得していく中、男の子は小学校3、4年生になってもまだ何を言っているのか分からない子も少なくありません。
男の子はそういうものだと理解し、のちにやってくる成長期に期待し、あせらずじっくり待つ姿勢を心掛けましょう。
「やっていいこと」と「悪いこと」を教えるには一貫した態度が必要
2つ目は「やっていいこと」と「悪いこと」を教えるには、一貫した態度が必要だということです。
「親の気分が良いから子どもが悪いことをしても叱らない」「今日はママ友とのトラブルで嫌なことがあったからいつもよりきつく叱る」という姿勢は、心がまだ未熟な子どもの頭を混乱させることになります。
やっていいことは「良いこと」、やっていけないことは「ダメなこと」を子どもがちゃんと分別できるような姿勢を貫き、親が自ら子どもの教科書になることが、心の強い男の子を育てる上で大切だということです。
子どもが褒めてほしいところを見極める
最後の3つ目は、「子どもが褒めてほしいところを見極める」こと。
何となくやってみたら出来ちゃったという時に褒められるのと、苦手を頑張って克服し、目標が達成できた時に褒められるのとでは、褒められた後の子どもの気持ちに差が出てきます。
前者の場合「まぐれで出来たようなものだけど、褒めてくれるならまあいいや」という気持ちにしかなれませんが、後者の場合は言うまでもなく、心から嬉しいものです。
子どもが何を頑張って、何を達成させようとしているのかをしっかり観察することができれば、自然と子どもを褒めるポイントが見えてきます。
子どもを褒めるポイントをずらさないことが、「ちゃんと見ているよ~」という親から子どもへのメッセージにもなりますから、心がけるようにすると良いですね。
まとめ
このように「心の強い男の子」を育てるには、「子どもをとりまく環境の整備」と、それを支える「親の心構え」が重要だということです。
そうは言っても多忙な日々の中、頭では分かっていても、なかなか実際に行動に移すことが出来ないと思われた方もいるでしょう。
しかし子どもは将来大人になって、厳しい現実社会を生き抜かなければならないことは事実です。
その事実を踏まえ、ここで少し親としてどこまでサポートできるのかについて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
将来「心の強い男の子」が、日本の国を支えるたくましい存在になってくれることを期待しています。