日本に居ながらにして、自宅に居ながらにして楽しめる韓国特集。韓国ロスを癒やす「日本で楽しむ韓国」vol.1【話題の映画】、 韓国ロスを癒やす「日本で楽しむ韓国」vol.2【自宅でマッコリ入門編】に続く3回目の話題は、前回に続いてマッコリ。
今は都市部に多い韓国食材店に出向かなくても、通販などで韓国のマッコリを手に入れることができる。
たとえば、日本にある韓国食材の通販会社、(株)瑞韓では、賞味期限が長いタイプの生マッコリ(麹醇堂など)や炭酸が充填されていて生マッコリに近い風味が楽しめる「ソウル月梅マッコリ」、フレーバー系の「抱川梨マッコリ」などが人気だそうだ。
今回も韓国人がマッコリに合わせているおつまみを紹介しよう。
韓国と日本は共通する食材が多いので、自宅でも簡単に再現できるだろう。
究極のつまみはキムチ
マッコリはもともと農民が畑仕事の途中で休憩するとき、ノドの渇きを癒し、栄養をつけるために飲んだもの。
少し酔いが回ったら昼寝をして、再び仕事に向かうためのエネルギーをたくわえるための酒だったのである。
つまみも漬物とか、キュウリや唐辛子などの生野菜に味噌をつけてかじるとか、簡単なものがほとんど。
だから、韓国人にマッコリのつまみといえば? と聞けば、「キムチ」と答える人が多いはず。年輩の人ほどそうだろう。
日本の人は総じて浅漬けのキムチを好むようだが、キムチを食べ慣れている韓国人は、浅漬けはシャキシャキした野菜の食感がすばらしく、長く漬けたキムチはくたっとした白菜に辛味や酸味、甘味が宿った熟成味がたまらない、と感じている。
一度、日本で手に入る韓国産キムチを買って、ラベルに書いてある「食べ頃」から1、2週間経ったものを味わってみてほしい。
キムチのタイプとタイミングによっては自然発酵による微炭酸のような刺激が感じられるだろう。そこにマッコリ(できれば生)を流し込んだらもうたまらない。
筆者はキムチには甘めのマッコリが合うと思う。ぜひ試してもらいたい。
簡単でおなかも満たせて、しかもヘルシーな豆腐キムチ
いくら美味しくても酒の肴がキムチだけではわびしい。
そんな人には豆腐キムチをおすすめしたい。キムチに豆腐をそのまま添えるだけなので簡単だ。辛いものが苦手な人でも豆腐があれば食べやすくなる。
キムチの清涼感とバランスをとるために、豆腐はこってりしたもののほうがいい。日本のスーパーで1個100円くらいで売っている木綿豆腐は軽過ぎるので、濃厚なものを選ぶといいだろう。筆者は日本留学時代、よく絹ごし豆腐とキムチを合わせていた。
キムチはそのままでも豆腐と合うが、軽く炒めても美味しい。
筆者がマッコリの博物館兼醸造所に見学に行ったとき、そこでしぼりたての生マッコリと出合った。
あまりに美味しいので、そこの食堂で豆腐キムチ一皿だけでカメラマンと二人でマッコリを4本も空けたことがある。