お稽古に入る前はやっぱり緊張しました。

“皆からどう見られるのかな”と思って。お稽古が始まって最初の頃は、“進化したね”とか“変わったね”って、皆から言ってもらえなきゃ意味がないと思っていたんです。

でもそこで“見栄をはっちゃダメだ”と思ったので、すぐにそういう気持ちはなくしました。“よく思われたいと思うのはやめよう”って。それはすぐに思った(笑)

ーー先日発売された佐江ちゃんの書籍『これさえあれば。』のために、イズミル役の平方元基さんと対談をしましたよね。そのときはまだ、お稽古が始まってなかったんですよね。

はい。あのときはまだ始まってなくて。あの、翌々日かな? 顔合わせがあって。その日からお稽古が始まったんです。

ーー平方さんを始め、これまでにも「ミラチャイ」連載では共演者の方々のお話をお聞きしましたが、『王家の紋章』のカンパニーの皆さんは、本当に仲がよさそうですね。

そうなんです。

数々のグランドミュージカルに出演されてきたメインキャストの方や、アンサンブルと呼ばれる方々が、「『王家の紋章』って皆、超仲いいよね」って。色んなところでそう言われているのを、聞く機会が本当に多いんです。

私は、48グループ以外で宮澤佐江として出演させていただいたミュージカルは、今回以外に地球ゴージャスさんだけで。その地球ゴージャスさんのプロジェクトも、ミュージカルの中で珍しいカンパニーみたいなんです。

皆でストレッチをしたり、マット運動をしたりするんですが、『王家』の初演のお稽古に入るまで、私はそれが普通だと思っていたんです。

でも、初めて『王家』のお稽古に行ったとき、それぞれがバラバラにストレッチや声出しをして稽古が始まるんです。そこから私にとっては新鮮な驚きだった。

でも、「『王家』って皆、超仲がいい」って色んな方から聞くと、それは私もすごく嬉しいです。やっぱり私は“出会う人にすっごく恵まれているんだな”って思うんです。

あと、なんかね、“スムーズじゃない”からこそ“一丸となれる”というか。

ーーそれは、例えば??

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