ピンポーーン!(笑)
そうですね。今思うと、初演の稽古のとき泣いていたのは、何だったんだろうっていう感じです。泣きそうになって、“今日は、あんなこと、こんなことがあった”って、メールを送ったこともありました。
でも、あれは、何だったんだろう?? って、思ってしまうくらいです(笑)
ーー今はもう、再演も終わったので、こういう話をできるのかなと思うんです。渦中にいるときは、ツラいとか、キツいとかは絶対に言えないですよね。
うん、うん、うん。絶対言えない。弱音なんて、絶体吐けない。終わってから、「実は、あのときは…」って、話すのはいいと思うんです。
渦中にいるときに「苦しい」って言ったら、ファンの人たちも“佐江ちゃん、苦しかったんだ”って、思いながら作品を観てしまって、作品が頭に入ってこないと思うんです。でもそれは、私にとって一番悔しいことでもあるから。
だからこそ、全てが終わった後に、自分のブログでも、“苦しくて、いやになってしまったこともあった”って書かせてもらったり、今もこうやって、インタビューをしてもらったり。
もう少し期間を置いてから振り返るべきだったのかもしれないけど。でも、それは人によって違って、もしかしたら「楽しかったです」だけで、振り返らない人もいるかもしれない。
でも、私は、そういう人ではないから。思っていたことで、皆に話せることは話したいし、せっかく「ミラチャイ」のような連載があって、自分の気持ちを話せる場所があるんだから。話せることは話したいって思うんです。
ーー今後、他の舞台や、お仕事の経験を積んだら、今回とはまた違う評価ができるかもしれませんね。
そうですね。
ーー今は、『王家』の再演と、48グループ時代を含めたところまでが、ご自身の評価の軸だと思うんです。でも、新しい経験を積んで、その経験を踏まえて今回の再演を振り返ったら、また違った評価も見えてくるかもしれませんね。
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