はい。
基本的に私は、皆のお芝居を舞台裏で見ていたいタイプなんです。でも、キャロルは出ずっぱりだから、皆のお芝居を見ることができなくて。
でも、イズミルが『Black Wings〜』を歌っているときは、私は、舞台裏で一幕の終わりのシーンのために、頭飾りとかを早替えしているんです。だから、お芝居を見ることはできないんですが、耳ではずっと聞こえているんです。
だから余計、声から受ける印象がすごくて。“わぁ、今日はイズミルすごく怒ってるなぁ”とか。毎回、聞きながら思っていたんです。
初演の時は、そういう余裕がなかったから。“自分の中で想像して作ったキャロルを演じていた”。それが、初演のときだったんです。でも再演では、
“色んなキャロルを観てもらいたい”
というのが目標のひとつでもあったから。さまざまなことにチャレンジさせていただけたからこそ、終わったときに悔いがなかったのかなと思います。
技術のことを言ったら、悔しい思いはたくさん残っているけど。。すぐ変化を観せられないっていう難しさを、今回すごく感じました…、うん。
再演では、作品のことだけじゃないことも、考えながら稽古をやってしまっていたので。。 苦しかったんです、ずぅっと。。
「自分のために頑張れ」って、皆から言われたこともありました。。
ーーそういえば、3月の初めの頃の佐江ちゃんのブログに、“自分のための仕事の仕方がわからない”と書いてあったことがありましたね。
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