専業主婦の場合、明確なおこづかいが存在せず、日常の家計のやりくりのために渡された予算をやりくりし余裕が出たらそれを自分のおこづかいとしたり、スーパーの買い物の際に食事とお菓子をまとめ買いして自分のための買い物を混ぜてしまうことがしばしばです。
これはこれで、それなりに自由な金額が確保できるのならおこづかいを確保する選択肢のひとつかもしれません。
家計のために渡されている金額が十分にあり、へそくり貯金もできるほどであればいいのですが、なかなかそんな余裕はないはずです。
やはり、認められた形でおこづかいが確保されるほうが理想的です。
先ほどの調査のママの平均おこづかい18,424円のうち、半分の1万円でもいいので、「おこづかい」を確保する交渉を行ってみましょう。
日頃食べるお菓子やママ友同士のランチやお茶のお金の一部は日々の家計から1万円くらいひねり出せれば、合計で「実質的に」2万円のおこづかいということになります。
おこづかいはきちんと決めて「使い方は不問」にすることがコツ
おこづかい問題は、夫婦間の不満の温床でもあります。多くもらっているほうは基本的に不満を感じないでしょうから、少なくもらっているほうのママさんのほうに不満が一方的にたまる構図です。
おこづかいの不満は、ママがパパに怒りをぶつけない限り、パパのほうから見直しが起きることはありません。「仕事の年収では確かに差があっても、家事や育児負担もあるのだから、おこづかい格差はおかしい」という不満をパパ側にぶつけて、ストレスの解消に取り組みたいところです。
こういう衝突は毎日夫婦喧嘩をするものではなく、ときどき徹底的に話し合って解決するべきものです。またときどきしっかりケンカしておけばむしろ毎日のケンカは減るはずです。
夫のおこづかいがどうしても多くなる場合は、その理由をはっきりさせれば、納得(譲歩)もできます。
例えば昼食費用の一部を含めたり、仕事の延長としてどうしても必要な飲み会的費用、専門知識を深めるために必要となる書籍代等について一定の枠を認めれば、少しおこづかい枠が増えることも説明ができます。(もちろん、ママを納得させられるだけの説明をするのはパパ側の仕事です)
そしておこづかいについてそれなりに話し合い、妥協点を見いだすことができたら、あとは「細かいところはお互い言いっこなし」がルールです。
自由に使える枠なのですから、趣味に使うもよし、飲みに使うもよし、ということです。「なんでそんなお金の使い方を…」と思うのはお互い様。「使い道はお互い不問」にすることが夫婦円満の秘訣なのです。