キッズスペースの作り方のポイント

キッズスペースを設けることのメリットを受け、ぜひおうちに作りたいと思ったとすれば、どんな風に作るのがいいのでしょうか。キッズスペースの作り方のポイントを牧原さんにレクチャーいただきました。

収納棚・ジョイントマット・ホワイトボードなどを置いて可変できるようにする

牧原「先ほどもお伝えした通り、LDK全体をキッズスペースとして考えてみると、ポイントは『可変できること』になってきます。持ち運びができるような収納棚を置くだけでもいいですし、床を傷つけないようにジョイントマットを敷くことも一つの方法です。

おすすめはホワイトボード版を壁に設けること。黒板とチョークよりも、掃除などの観点から考えると使いやすいです。

また、絵を描くという行為は、大人になっても楽しめるので、家族みんなで楽しむことができれば、子どもにとっても楽しいはずです」

畳コーナーやテレワークスペースがキッズスペースになり得る

牧原「年齢に合わせて、LDKにつながった和室(畳コーナー)を子どもが勝手にキッズスペースにすることも出てくるかと思います。

また、新型コロナウイルスの影響もあり、単純な3LDKや4LDKの家づくり自体が、2LTKや3LTK(※T:テレワークスペースの略)にする動きが、特にマンションのリノベーション事例では増えてきています。

そのテレワークスペースも、キッズスペースになり得る場所として、利用の幅が増えることも考えられそうです」

空間ごとの変化を設ける

牧原「空間を同一平面にするよりも、空間ごとの変化を設けたほうがキッズスペースとしては面白い空間になってくるとも考えられます。

例えば、畳コーナーやテレワークスペースは、LDKから30㎝ほど小上がりしにしたり、リビングを10~15㎝ほど下げたりして、単純な空間ではなく、それぞれの空間の演出をするといったことも、キッズスペースとしては面白い作り方だと思います」

子どもの成長や性格に合わせて作る必要があることから、意外にも奥が深いキッズスペース。ぜひ、将来的なことも考えて、「可変しやすい」キッズスペースづくりをしてみましょう。

【取材協力】住宅セレクトプランナー 牧原央尚(まきはら・てるひさ)さん
家づくりの無料相談サイトRebroathomeでは、注文住宅やリノベーションの家づくりの無料相談や、間取りの有料診断を行っています。建築会社へのコンサル業務をこなしながら、一般の家づくりユーザーに向けてトキメク、わくわくする家づくりをしてもらえるように、情報発信をしています。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。