3: 仕事ができてモテる先輩は…

だんだんと自分に任される案件も増えてきて、仕事にやりがいを見出している20代後半のCさんは、バリバリと仕事をこなすキャリアウーマン。

Cさん自身が「いかに効率よく仕事をするか」など、テキパキと動くことをモットーとしているからか、まわりの人たちの動きにも敏感になっていたそう。

そんなとき、同じ職場にいる“仕事ができる男性の先輩”から、目が離せなくなっていきました。Cさん自身、その先輩から仕事で学ぶことも多く、リスペクトの気持ちはふくらむばかり。

でも、同じようにほかの女性社員からもモテる先輩は、「仕事が一番だから当分彼女はいらない」と職場では言っていたのだとか。

彼女がいないと聞き、さらにストイックな先輩にますます好感を持ったCさんですが、ある日、思いがけない出来事が。

会社の近くで、その先輩と違う部署の若い女性がいちゃいちゃしている光景を目撃。職場の友達にその話をしたら、あっさりと「知らないの? あの先輩、超遊び人だよ」と言われ、ショックを受けたCさん。

浮いた話をしたことがなかったため、暗黙の了解だった、先輩の裏の顔を知りませんでした。

リスペクトしていた先輩は、彼女もいないはずが、目撃したのとは違う部署の女性と実は半同棲までしていて、さらにまた他の女性に手を出しているという“ろくでなし”。

その件があって以来、ますます仕事に打ち込むようになったCさんでした。

4: 流行のファッションを着こなすオシャレな友人は…

もともと服飾関係の学校に通っていたという30代半ばのDさんは、小物から洋服まで、身につけるさまざまなものに興味があり、自分でもなんでも作ることができるそう。

だからか、付き合う男性も、ついファッションを見てしまうことがあるようです。

そんなDさんに似合いそうだと、女友達が飲み会に、流行のファッションを着こなすオシャレな男性を連れてきました。

女友達も知り合ったばかりだというそのオシャレな男性は、まったくファッション関係とは無縁のサラリーマンでしたが、「流行のものを身につけるのが好きなんだよね」と語る人だったそうです。

Dさんとその男性が意気投合し、ふたりで会ったときも、オシャレで高価そうな洋服をきていた男性。

しかし、いざまた会おうとすると、音信不通になることもしばしば。

最初は、Dさんが何か気に入らないことをしちゃったのかな……と気にしていましたが、その男性のことを知る友人から、実は「すごくお金がないのに無理してブランドものを買っていて大変らしい」と聞いたのだとか。

ファッションを語るいつもオシャレな男性のはずが、実は“流行のものを着こなす俺”を演出するために、相当無理をしてしまうという、見栄っ張りな人でした。

どこに価値観を置くかは人それぞれですが、無理をしすぎるのはよくないですよね。

一見、カッコよさそうだと思っても、その人の内面まではわからないもの。それは男性に限らず、女性でもそうですよね。

恋愛でも、結婚でも、見えていることだけに重きを置いてしまうと、大事なことを見過ごしてしまうこともあるかもしれません。

見えていないことにも関心を持ちながら、すてきな出会いをつかめますように!

大阪生まれ。出版社勤務後、ライター&編集者として独立。エッセイ本『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)2024年4月1日発売。音楽、日本・韓国などのドラマやTV・映画といったエンタメから恋愛・婚活・育児など女性向けジャンルを手がける。公式サイト