世界最大級の自主映画コンペティション“PFFアワード”を擁する映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)が今年も開幕する!
2020年も全国から集まった480本の自主映画から審査員が厳選した17作品を上映。さらに孤高にして唯一無二の映像作家ロイ・アンダーソンの大規模な特集上映や、PFFアワード出身者が手がけるスカラシップ作品の世界初上映など、映画好きにはたまらない、未来の映画が見えるプログラムが揃った。
本年度は会場の定員を約3分の1にして観客の距離がとれる状態で開催されるため、当日券の販売はなく前売券のみ。早めにチケットを確保し、9月12日(土)の開幕を迎えたいところだ。
第42回ぴあフィルムフェスティバル
9月12日(土)~26日(土)[月曜休館]
会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
チケット購入は こちら
0570-02-9999 (Pコード:551-184)
※各回とも上映前日の23時59分まで発売
※発券手数料、システム手数料は、一切掛かりません。
※チケットの払い戻し、交換、再発行はいたしません。
※チケットは会場では発券できません。必ず発券して会場までお越しください。
オープニング作品は、PFFアワード受賞者・石井裕也監督の最新作!
今年の映画祭のオープニングを飾るのは、2007年のPFFアワードでグランプリに輝いた石井裕也監督の最新作『生きちゃった』。
石井監督はグランプリ受賞後、PFFスカラシップ作品『川の底からこんにちは』でさらに注目を集め、『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』など話題作を次々に発表。その動向が注視されている監督のひとりだ。
『生きちゃった』は、そんな石井監督が脚本とプロデューサーも手がけた意欲作で、幼なじみの男女3人の行方を観客の想像もしない展開によって描き出していく。仲野太賀、大島優子、若葉竜也がキャストを務め、石井監督独自の視点と緊迫感ある演出で“生きることの意味”を問いかける。
上映回には石井監督をはじめ、仲野太賀、若葉竜也らキャスト陣も登壇予定。石井監督がキャリアを躍進させたPFFの会場で何を語るのか期待したい。
そして映画祭のコンペティション部門「PFFアワード2020』には、17本の作品が入選。各作品とも会場で2回上映され、監督を迎えて観客との対話も行う。
世界には様々な映画祭があり、自主映画、インディペンデント映画のコンペティション部門は数多く存在するが、PFFアワードの規模はその中でも最大級。毎年、数多くの作品がエントリーされ、1作品につき3人のセレクションメンバーが作品を止めることなく鑑賞して一次審査を実施。
その後の二次審査では審査員全員で合議を行う徹底ぶりで、応募する側もセレクションする側も長い時間と熱意を注いで入選作品が決定する。
映画祭では17作品の上映の後、最終審査員らによってグランプリなど各賞が決定。黒沢清、塚本晋也、園子温、佐藤信介ら多くの監督たちが本アワードで入選を果たしており、今年の17本の中に“明日の映画界を支える才能”がいると考えてよさそうだ。
■オープニング:石井裕也監督『生きちゃった』
『生きちゃった』2020年/日本/カラー/91分
※終映後に、石井監督、出演の仲野太賀、若葉竜也ほかキャストによるトークを予定
■「PFFアワード2020」入選作品
『アスタースクールデイズ』38分 監督:稲田百音(18歳/東京都出身/成蹊高等学校)
『霞姫霊異記』57分 監督:高階匠(31歳/東京都出身/映像制作会社勤務)
『こちら放送室よりトム少佐へ』10分 監督:千阪拓也(22歳/兵庫県出身/日本大学 藝術学部)
『頭痛が痛い』131分 監督:守田悠人(22歳/愛知県出身/酒屋アルバイト)
『タヌキ計画』41分 監督:チェ・ユシン(24歳/台湾出身/東放学園映画専門学校)
『追憶と槌』8分 監督:金井啓太(25歳/東京都出身/東京藝術大学 映像研究科メディア映像専攻)
『遠上恵未(24)』26分 監督:遠上恵未(26歳/東京都出身/ENBUゼミナール 映画監督コース)
『パンク』44分 監督:鈴木順也(31歳/神奈川県出身/横浜シネマ・ジャック&ベティ勤務)
『Fear of missing out』36分 監督:河内彰(32歳/兵庫県出身/会社員)
『フィン』36分 監督:小池茅(26歳/東京都出身/会社員)
『冬のほつれまで』67分 監督:多持大輔(24歳/茨城県出身/武蔵野美術大学大学院 造形研究科)
『へんしんっ!』93分 監督:石田智哉(22歳/東京都出身/立教大学 現代心理学部)
『MOTHERS』63分 監督:関麻衣子(22歳/東京都出身/日本映画大学)
『未亡人』54分 監督:野村陽介(23歳/埼玉県出身/東京藝術大学 美術学部)
『もとめたせい』30分 監督:矢部凜(22歳/滋賀県出身/京都造形芸術大学 芸術学部映画学科)
『屋根裏の巳已己』102分 監督:寺西涼(24歳/神奈川県出身/清掃員アルバイト)
『LUGINSKY』63分 監督:haiena(42歳/東京都出身/フリーランス)
※作品名50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のもの