1.本当の理由が伝わないから
子どもは「鬼が怖いから」という理由で言うことを聞いているだけで、叱られている本当の理由は理解していません。つまり、鬼がいなければ「それはやってもいいこと」と誤解してしまうのです。
2.怖い思いをする
“親に叱られて悲しい、辛い”という経験は必要です。けれども「叱られて怖い」のはどうでしょうか。更にそこに親とは関係ない鬼やお化けが出てくるのはどうなのでしょう。
子どもがいつまでも遊んでいて寝ないときこれを使ったら?
大人だって就寝前に嫌なことを考えたり怖い体験をすると実際にそれが夢に出てきます。子どもは恐ろしさのあまりに言うことを聞きますが、寝る前にそんな経験をすると夢に出てきてうなされることもあるかもしれません。
寝る前は心温まる絵本を読んでもらったり、楽しいことを考えたりして良い眠りにつくことが大切です。
3.やがて嘘だとバレるから
一瞬は効果テキメンです。けれども、子どもも賢いですから、いずれそれが“嘘”“脅し”とバレるときがやってきます。
そうなると親の威厳は崩れ、それ以降、なかなか言葉で言っても言うことを聞いてくれなくなります。こんな風に逆に脅されてしまうかも!
4.ママとは違った怖い者のいうことしか聞かなくなる
本来はママの存在や言葉で躾けることが出来ないから使ってしまう、これらのツール。でも頼り過ぎると、親からの実際の言葉に従わなくなってしまいます。
子どもがなかなか寝ないときは「いつまでも起きていると朝起きられなくなる」と本当の理由を語気を強めて言いましょう。家中の電気も全て消すなど寝る環境をしっかり作ることも大切です。
その他あれこれ
お化けや鬼を出さなくても次のような言葉は避けた方がよいかもしれませんね。
- 「言うことをきかない子は、○○ちゃんのママにもらってもらうから」
- 「ママの言うことを聞けないんだったら、ママは出ていくよ!」
- 「オモチャをお片付けしないんだったら、幼稚園に行っている間に全部、捨てちゃうからね」
- 「そんなことしていたら、お巡りさんに捕まるよ」
※警察は子どもを守ってくれる存在でもあるのに、警察は怖いとインプットされてしまうので気を付けましょう。 - 「パパが帰ってきたら、パパからも強く叱ってもらいますからね!」
- 「幼稚園の先生に電話しておくから」
子どもに躾をするときは
- 「ならぬものはならぬ」の精神で親としての、ママ自身が少しだけ鬼になって威厳をもってビシッと躾ける。
- 変な子ども騙しの嘘を使うのではなく、一人前扱いして「なぜ、それをしてはいけないのか」もしっかりと伝える。
この二つが必要だと思います。皆さんはどうお感じになりますか?