4 ネックピロー
短時間のお昼寝はその後の作業効率を高めることも知られています。けれど夜眠れていないと、日中長い時間寝てしまい、そうするとますます睡眠のサイクルが乱れる原因にもなります。
そんな時はベッドではなく、デスクやソファでの仮眠を。
「飛行機や新幹線などでの移動時のほか、自宅でのちょっとした仮眠時に重宝するのがネックピローです。
睡眠の導入段階は、筋肉が弛緩するので、首しっかりと固定しておかないと、こっくりこっくりと“船を漕ぐ”状態に。そのたびに起きてしまっては、質のいい睡眠が取れません。
首をしっかりと固定してくれるネックピローを使えば、肩や首の負担軽減や、机の上に置いて枕の代わりに!なんて使い方もできるんです」
首を両側からしっかりと固定できるU字タイプで、クッション性のある物がオススメとのこと。
こちらのネックピローは、500円商品ですが、肌触りのいい素材で、アイマスクもセットになっています。
アイマスクで真っ暗な環境下をつくると、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるので入眠も促されるそう。お昼寝時にもアイマスクをつけるといいですよ。
5 加湿器
今回は買えなかったのですが、ダイソーで人気の加湿器。加湿器も睡眠の質を上げてくれるアイテムです。
湿度は一見、質の良い睡眠には関係がなさそうですが、「エアコンやストーブの使用で湿度が低くなり、空気が乾燥しすぎてしまうと、鼻やノドの粘膜をいためて睡眠の質が悪くなるため、実は湿度はとても重要なんです!」と福田さん。
理想的な湿度は60%前後。
「エアコン暖房に加え、加湿器も上手く使ってみてください。最近の100均は加湿器も豊富。アロマ対応や、USBから電源をとれるもの、水がなくなったら自動的に止まるものなど様々です」
アロマディフューザーにもなる加湿器なら、一石二鳥。就寝前に使用するのは、鎮静作用のあるラベンダーやカモミール。起床時には、すっきりした目覚めを促すジャスミンやペパーミントがいいそうです。
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このような少しの工夫でちゃんと睡眠の質を上げることができます。
よい眠りは疲労回復の基本。ヘルスケアの一つとして日々の眠りの変化も意識しておくといいでしょう。
【取材協力】「アスリート×休養」の専門家 福田 英宏
機能性アパレルのメーカー勤務を経て、休養の普及や啓蒙活動を行う (株)Recovery Adviser を設立、代表取締役に就任。プロアスリートをはじめとするスポーツ選手に「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛ける 「疲労回復の専門家」として活動中。
これまで指導したスポーツ選手は、プロ野球球団やプロサッカーチームをはじめ、ラグビーやバスケット、バレー、卓球、テニス、ゴルフ、トライアスロンなど多岐にわたる。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士、Wasedaウエルネスネットワーク講師、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、日本スポーツ産業学会 正会員。