バイリンガルおもちゃを使う場合の注意点

バイリンガルおもちゃを与えるのは、1歳くらいまでの、まだ意味を理解する能力が十分ついていないうちの方がいいと言いましたね。

乳児にとっては、日本語も英語も単に聞こえてくる音として捉え、日本語にない周波数の英語の音も聞き取れる耳が育っていくからです。

日本語の意味が理解できるようになると、バイリンガルおもちゃは、「訳す」すなわち「まず日本語を考えてそれを英語に訳す」という癖をつけてしまう可能性があります。

筆者は、この「訳す癖」が、日本人が英語が苦手な大きな原因だと考えています。これについてはまた機会を改めて書きたいと思いますが、そのため、子ども達にはできるだけ「訳す癖」をつけてほしくないのです。

ですから、バイリンガルおもちゃを与えるにしても、必ず英語のみのDVDやTV・YouTube番組や教材も併行して利用してください。

まとめ

知育玩具は、どれもある程度の効果は期待できると思います。高価なおもちゃが宝の持ち腐れにならないためには、ある程度親のサポートも必要ですね。

バイリンガルおもちゃも、与えっ放しというのではなく、バイリンガルおもちゃを英語に興味を持たせるきっかけにして、次のステップを目指しましょう。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」