MC~ライブと、5人がみせる変幻自在なチームワークの妙

名古屋公演の最終日となったこの日は、心なしかMCは若干短め。興味深かったのは、最終日ならではの光景(?)を語った木村の話でした。(以下、記憶を再構成したため正確ではありません)

木村「最終日のお客さんは、多分何回も来てくださってる方も多いからかもしれないですが、厳しいよね! さっき『WOW!WOW!WOW!』でみんなでウォウウォウって盛り上がってた時に、途中から入場してきたお客さんが『(険しい顔で)あのこの席なんですけど、どこですかね? あぁ、あぁあぁはいはい、ありがとうございます』っつってすげえ冷静に係員の人に聞いてて(笑)。で、席に向かう途中で俺と目が合って『(険しい顔で目線だけで)あ、どうも』みたいな顔したの(笑)。厳しいよマジで。あと、最前列で双眼鏡使ってる人ね。SMAPが目の前にいるのに、肉眼で見ないのか!」

中居「もっとすごいのは、最前列で双眼鏡で後ろのモニター見てる人ね。なんなんだお前っていう(笑)」

まあ中居のコメントはネタかもしれませんが(笑)、リピーター客の多さを物語るエピソードかも。あと前述したとおり、名古屋には男性客が多いという話も意外でした。そういう地域性ってあるんですかね。あとはほぼ飯の話という終始ゆるーいMCを展開してましたが、これもまた5人だからこそ生まれるグルーヴ。しかしMCの時の草なぎの自然体っぷりにはいつも笑いながら感心させられます。ソロでヒロイン役の女性ダンサーを引き連れ花道を闊歩する姿なんかしびれるほどカッコよかったのに、MCになると安定の暴走っぷり。香取にひつまぶしの食べ方をレクチャーしたという話から草なぎのトークスイッチが入ってしまい、それを察知した中居が草なぎにマジな耳打ちダメ出しをして次の曲紹介へ移るというくだり、時間があればもっと見たかったなあ。

MC後の『さかさまの空』からは、さっきまでの盛り上がりをクールダウンさせるかのようにミディアムチューンが続くゾーンへ。♪ラララララ~のシンガロングが響き渡った木村ソロ『La + LOVE & PEACE』に続いて、大橋トリオのペンによる稲垣のソロ『Special Thanks』では、ソロ終わりの木村がそのまま稲垣の横でギターを弾く演出が。序盤で驚きのスタントも飛び出した草なぎのソロ『唐獅子牡丹』でも残りのメンバー全員でカジノのディーラーに扮したり、アンコールに配された中居のソロでも途中で全員が合流しクールかつストレンジなダンスパートを披露するなど、SMAPの変幻自在なチームワークの妙に魅せられる場面がとても多かったです。

さらに『僕の半分』からは最新作収録の名曲が連発。『イナクテサビシイ』『おはよう』と男の失恋ソング2連発からの『エンジェルはーと』、そして問答無用の激名曲『オレンジ』! 『オレンジ』は'00年発表のシングル『らいおんハート』のカップリングですが、<SMAPリサーチ>『いつからファンになった?の21世紀編で1位となっている'01年に発表された裏ベストアルバム、通称『裏スマ』に収録されたことで、隠れた名曲として不動の人気を獲得したナンバー。新作からの楽曲が続いていた中このタイミングでこの『オレンジ』を持ってくるあたり、ニクいです。