4.

からくり貯金箱みたいに

要するに食べている姿を見られなければよいのです。テーブルの下に身を隠し、おにぎりを掴む時だけ手を出して、あとは見えない場所で食べるようにしましょう。いくら食べてもおにぎりが減らない場合、誰かが面白がって次々に置いている可能性があります。

 

 

 

 

5.

焼き払った村を見下ろしながら

この際、村を焼き払ってしまいましょう。一人で弁当を食べるというもの悲しい立ち姿も、焼き払った村の炎に照らされながらであれば、たくましいことこの上ありません。

村を焼き払うような人間が「弁当を一人で食べるのは寂しい」などという人間じみた感情を持っていようとは誰も思わないはずです。

 

 

 

 

6.

次週へ続きながら

白熱した展開で次週に続いてしまったら、弁当どころではありません。説明キャラになり切って、弁当を食べながら予定調和のセリフを吐きましょう。

見ている側も、あなたが弁当を一人で食べている事実よりも来週からの展開のことが気になって仕方ないはずです。

 

 

 

いかがでしたか? 徒党を組む人間ばかりがのし上がっていく腐った日本社会では、一人で弁当を食べることは恥ずかしく思われるかもしれません。しかし、このような方法を駆使すれば、一人で弁当を食べる姿がカッコよくすら映ります。

一緒に楽しくランチを食べる仲間がいればそれに越したことはありませんが、人間関係の構築を間違えてそうもいかなくなった場合にはこの方法を思い出しましょう。

大学を中退して成り行きで専門学校を卒業し、ろくに就職もせずにオモコロというサイトで出鱈目な記事を書き続けて数年、分かったのは人はインターネット上で存在感が増すほど社会的にゴミに近付いていくということでした。

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