"2次元"と"3次元"の壁を超越!『キンプリ』と『アイマス』
2次元と3次元の境界線を軽々と飛び越え、エンターテインメントに溢れたショーを見せてくれたのが、『KING OF PRISM』(キンプリ)です。
チャイムの音と共に、スクリーンに主役のひとりである一条シンが登場し、「アニメロサマーライブにお越しの皆さんに……言いたいことがありまーす!」と宣言すると、すかさず場内からは「な~に~!?」というレスポンスが。
映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の大ヒットによって認知され、その後の映画館の上映形態にまで影響を与えた「応援上映」をそのままアニサマにも持ち込んだ構成は、まさにこのユニットならでは。
映像と観客席、そして、音楽ライヴがシームレスに繋がったエンターテインメントは、1曲目の『ドラマチックLOVE』から、会場内の空気を「プリズムショー」のそれへと変えていきます。
MCでは、主演声優が自身の演じるキャラクターを交えながら自己紹介。スクリーンに各キャラクターが映る度に、客席のサイリウムもそのイメージカラーに合わせて次々に変化し、目にも鮮やかな光景が広がります。
とことんインタラクティヴな『キンプリ』の作品性は、成る程、アニサマのような"ライヴ"なイベントとの相性も抜群で、個性的なラインナップの中でも特別な存在感を残すことに成功していました。
『キンプリ』の原点である『プリティーリズム・レインボーライブ』の登場人物のひとり、DJ.CooのモデルであるTRFのDJ KOOさんとのスペシャルコラボも、本作らしい心憎い演出でした。
アップテンポなダンスビートとDJ KOOさんのハイスパートなラップ、そして、キンプリメンバーの歌によって再構築されたTRFの『CRAZY GONNA CRAZY』と『EZ DO DANCE』のカヴァーは、次元と時空を超えて、オーディエンスの胸を熱く滾らせたことでしょう。
次元の壁を超えたメディアミックス型のユニットといえば、この日のセミファイナルとしてステージを縦横無尽に駆け巡ったアイドルマスターミリオンスターズのステージも多くの人の心を打ったことかと思います。
それぞれ、アニメやゲームの声優として、または、アニソン歌手としてのキャリアを持つ女性声優が一堂に介し、ひとつのステージを形作る。それだけでも充分に贅沢なのですが、曲のクオリティや各出演者のパフォーマンスがまた素晴らしく、こちらもスペシャルな輝きをステージから放ちました。
2日目にラインナップされた出演者の中でも、最多人数を誇る同ユニットのコーラスによる『Dreaming!』の迫力は圧巻。まるで、"アイドル"としての可愛さや美しさ……そうした表現力がそのまま音とパフォーマンスとして顕在化しているかのようです。
担当キャラクターの持ち歌が矢継ぎ早に放たれるメドレーコーナーでは、曲ごとに趣向を凝らした演出や各声優のキャラクターが楽曲に彩りを加え、視覚的にも楽しめるシアトリカルな空間を生み出し、会場は大熱狂。
中でも、『プラリネ』と『アイル』で愛美さんが見せてくれたエレキギターの生演奏には、グッとくる艶めかしさとカッコ良さが溢れていました!
『キンプリ』と『アイマス』。ヒットコンテンツによる次元の壁を超越した大盛り上がりのステージは、独自の魅力で観る者を惹きつけて止みませんでした。
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