四角い枠の中でどれだけ魅せられるか

舞台『スマホを落としただけなのに』

――実は昨年も早川さんを取材させていただいたのですが、その時はとても緊張されていました。でも今は、堂々とされていて! ご自身、一皮剥けたという感覚ありますか?

一皮剥けたのかなぁ?(笑)。でも、新しいお仕事やひとりでやるお仕事をありがたいことにたくさんいただけたので、成長できているのかは分からないですけど、いい意味で慣れてきたのかもしれないですね。

確かに、去年は「取材でうまく喋れない!どうしよう!」と思ってましたけど、今は作品をたくさんの方に観ていただきたいという気持ちの方が大きいですから。

去年は支えてくださるスタッフさんを覚えるのに必死でしたけど、今は信頼できるスタッフさん達と集中して作品に関するお話ができているのかなとも思います。

――ミュージカルやラジオなど、活動の幅を広げていらっしゃいますが「ここは成長したな〜」というポイントはありますか?

うーん、喋れるようになったことですかね(笑)。取材ではあまり緊張しなくなったかもしれないです。

ラジオのお仕事をすることも増えたことも影響があるかもしれないですけど、お話することに対する怖さはあまりなくなったと思います。

あとは、画面を通してのお仕事が圧倒的に多かったので、四角い枠の中で、どれだけ魅せられるかというのは鍛えられた気がします。

歌唱のパフォーマンスだったら表情だったり、バラエティだったらトークだったり。経験が増えて、得たものはすごく多かったかなと思いますね。

――コロナ禍でおうち時間も長かったと思うのですが、何か始めたことはありますか?

自炊とお散歩をするようになりました。

これまで近所に何があるか知らないぐらい、毎日ばたばたしていたんですけど、コロナ禍になって、おうちにいる時間が増えたので、自然と、自分の私生活と向き合うことになって。

今まで自身のことは二の次で、目の前のことに一生懸命だったんですけど、自分を大事にしてこそ、お仕事も頑張れるということに気づいたんです。

セルフメディケーションというか、自分自身をもっと大切にしなきゃいけないなと思うようになりましたね。