第一部の時点では、レーンの登場シーンはそれほど多くはない。だからこそ、今後のレーンの成長と活躍へ期待をあらわにした。
「戦闘中に決めのセリフがあり、少ないシーンの中でも演じることへ楽しさを感じました。決めのセリフでは最初はかなりノリノリで大きい声を出していたのですが、今回は序盤(第一部)ということもあり、レーンなりに余裕のあるお芝居のテイクが使われていて。
この余裕さ、自信過剰さは経験の少なさでもあると思うので、彼がハサウェイとの戦いを経験してどのように成長していくのか、今後がすごく楽しみです」(斉藤)
「Ξガンダム」「ペーネロペー」の魅力とは
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』第一部では、ハサウェイが搭乗する「Ξ(クスィー)ガンダム」とレーンが搭乗する「ペーネロペー」の戦闘シーンが見どころの一つだ。
ふたりはお互いのモビルスーツについて、どのような印象を受けたのだろうか。
「ペーネロペーはいろんな機能が搭載されているんだろうなと感じる機体でした。Ξガンダムに関しては、劇中の登場の仕方がものすごくカッコよかったですよね。本当にテンションが上がりました」(小野)
「Ξガンダムは最新鋭のモビルスーツなだけあって人型でスマート。ペーネロペーは独特のデザインで変形したりいろんな機能が搭載されていたりするところに惹かれます。スマートかというと力強さや圧を感じさせるデザインで。
それにエリート意識のあるレーンが乗っていて、彼にとってはペーネロペーが美しいんですよ。いろんな角度から見てすごく面白いバランスだなと思いました」(斉藤)
ガンダム作品への出演経験はあるものの、モビルスーツのパイロットを演じるのは初めてのふたり。モビルスーツに搭乗した戦闘シーンを演じる際の気持ちを、それぞれの視点から振り返る。
「Ξガンダムに乗っていること自体が嬉しかったです。ずっとモヤモヤと悩み続けている中で、Ξガンダムに乗って戦闘するあのシーンは、やっと戦いに集中してセリフを言える場面でもありました。
それまでは人の裏を読んで、こう思われるためにはこう計算してこういうことを言おうとしていたハサウェイがΞガンダムに乗って、目の前のレーンに集中して戦う。レーンとの掛け合いを含めて、このシーンのセリフはとても気持ちが良かったなと思います」(小野)
「自分を優秀だと思っているレーンですが、Ξガンダムと戦っているときは優雅な姿を見せず憤りを感じています。ペーネロペーの性能に対して絶対の自信を持ち、当然自分たち(マフティー殲滅部隊)が一番優れていると思っていたところに、Ξガンダムという未知の存在が現われる。
Ξガンダムへ『ガンダムもどきめ!』と言っていることから、自分たちが主である意識が強いのでしょうけど、見たことも誰が乗っているとも分からないΞガンダムに驚きみたいなものをレーンの中に感じながら演じました」(斉藤)