アサリの酒蒸しにもニンニクと唐辛子をプラス
先ほどの枝豆のように、ニンニクと赤唐辛子を使った台湾料理は他にもある。この組み合わせは魚介類にもぴったりなのだ。
日本の台湾料理店のメニューによくあるシジミの醤油漬けは、台湾では実はそれほど食べられていない。
それよりも圧倒的に多いのがアサリの酒蒸しだ。ニンニクやショウガに唐辛子をプラスして中華鍋でサッと炒めるだけ。アサリなら手頃だが、高級な貝類を使うとそのぶん値段が高くなる。
生簀(いけす)を店頭に並べた台北市内の海鮮料理店や、基隆などの漁港にあるレストランでは、その日に仕入れた新鮮な貝類を酒蒸しにする料理がよく出されている。
貝によって値段が違うが100〜300元程度。これは日本のアサリでも簡単に再現できるので、スーパーのアサリなどで試してほしい。
少しの油を引いた鍋(またはフライパン)で塩抜きしたアサリを炒めたら、すぐに刻んだニンニクまたは細切りのショウガ、赤唐辛子、料理酒(大さじ1程度)、オイスターソース(小さじ1程度)を投入して蒸し焼きにするだけ。
貝のフタが全部開いたら食べごろだ。ニンニクやオイスターソースソースをプラスすることで、甘みと辛みが加わった台湾らしい味に仕上る。
暑くなるこれからの季節は、積極的にニンニクやショウガなどの香味野菜を取り入れて食欲増進につなげていきたい。
もちろん、お酒も進むので、ぜひ家飲みでチャレンジを。
光瀬憲子のオンライン講座:テーマ「3食外食!? 台湾人はふだん何食べてるの?」
日時:8月6日(金)20時
3食外食する人も多い台湾ですが、市井の人々はいったいどんなものを食べているのでしょう? 台湾に7年住んだ光瀬憲子が教えます。
詳細は朝日カルチャーセンターのサイトを参照願います。