キュウリ、鶏肉、生ニンニクをトッピングした自家製涼麺

今回の「日本で楽しむ台湾ごはんVol.4」は日本の「冷やし中華始めました」とよく似た台湾の夏の風物詩、涼麺(リャンミェン)を取り上げる。

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  • 台北市内の濱江市場にある「劉媽媽涼麵」の涼麺
  • 涼麺は食べるとき、ゴマダレが麺にからむようよく混ぜて
  • 台北市内の龍城市場にある「廣一涼麵」
  • 台北市内の龍城市場にある「廣一涼麵」の涼麺
  • 自家製涼麺に使った練りゴマ。スーパーなどで買える
台北市内の濱江市場にある「劉媽媽涼麵」の涼麺

ニンニクを加えたゴマダレに太麺をからめて

漢方では体を冷やすことはよくないとされているので、夏でも温かい料理や飲み物を好む人が多い台湾で、涼麺は唯一の冷たい麺と言ってよい。一年中扱う店もあるが、やはり夏だけ涼麺を扱う店が多い。

台北市内の龍城市場にある「廣一涼麵」

台湾に暮らしていた頃、初めて涼麺を食べて虜になり、食べ歩いたことがある。そのとき、涼麺は店によってかなり味が違うことを知った。甘めのタレ、しょっぱいタレ、濃厚なタレ、さっぱりしたタレなど、味の決め手となるタレは店によってさまざまだ。

台北市内の龍城市場にある「廣一涼麵」の涼麺

麺は日本の冷やし中華よりも、つけ麺の麺に近いと思う。基本は太麺で、表面が少し油っぽい。日本の冷やし中華はゴマ風味と醤油風味が一般的だが、台湾はゴマだけ。そしてトッピングはキュウリやモヤシのみ。

見た目は地味だが、台湾涼麺のゴマダレはニンニクがきいているのでクセになる。