子どもに甘える毒親の実態

では、自分の心を満たすために子どもに甘えしがみつく毒親の実態とはどのようなものでしょうか。

自分をいつも気にして欲しい

親は子どもの表情や態度の変化をよく観察し、その変化に気づいてあげ、適切な対応をする役割がありますが、毒親はその役割を子どもに求めてしまいます。

例えば母親が少し元気がなければ「お母さん、どうしたの?」と声を掛けてもらいたいという具合です。

つまり自分がすることなすこと全て気にして欲しい、反応して欲しいと思っています。それはまさに子守りならぬ親守りの状態です。子どもは母にそんな状態を望んでいるはずがありません。

子どもに感謝されたい

「子どもがここまで成長できたのは自分のおかげ」「子育てがどれだけ大変だったか」といったことを主張したり協調したりし、子どもに感謝されたいと強く望みます。

確かに子どもを育てるのは大変で、親のおかげであることは間違いないのかもしれませんが、普通に考えたら親として当たり前のことをしているだけです。

自分の子どもに恩を売るような行動はまさに親の歪んだ心を象徴していると言えます。

毒親から抜け出す方法

毒親への対処方法として最も有効なのが「離れる」ことです。

離れることが簡単にできていればこのような毒親という問題は発生しないのでしょうが、子どもの方から「お母さんもうやめて」「お母さんしつこい、離れて」とはなかなか言えません。

言えないことが分かっていながらそれを逆手に取り、子どもを使って自分の心を満たそうとする行為は、子どもにとっては迷惑です。

自分の行為が子どもにとって迷惑でないか、今一度、親子関係を見直してみると良いですね。

今回ご紹介したような行動に心当たりがあれば、まずは自立できるよう努力しましょう。精神的自立、経済的自立を実現させるためには今の環境を変え、子どもと離れられる努力をする必要がありますね。

子どもも親も自立した1人の人間として、親子が良い関係であることをお祈りいたしております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。