もっと新しい挑戦をしてみたい!と思うきっかけに
――それぞれの役柄についてはいかがでしたか?平凡だなと思っていた日常が、対決落語を知って変わっていくわけですけど。
なえなの 私が演じた凛花は本当に平凡女子で、可もなく不可もない、がいいタイプなんですけど、それはSNSでちょっと有名だというのがあるからなんだなと思って。それがあるから、他に何かチャレンジしなくてもいいやって思っているところが、自分と重なりました。
私もSNSでの活動をしていて、それで満足してしまっているところがあるなと思って。新しく冒険に出て、いろんなことに触れて、可もなく不可もなく、以上のいいことがあると知った凛花を演じてみて、すごく自分も刺激になりました。もっといろんなことに挑戦してみようかなと思えて。
もともと、やったことがないことに対して、やりたいと思うことがあまりないタイプなんです。
今まで自分が興味が沸いたことにしかチャレンジしないできたんですけど、凛花は落語に興味がなかったけど、真剣にやってみたら新しい人に出会ったり、いろんなものを得ることができたので、やったことがないけど頑張ってみる、という経験をしてみるのはいいことなんだなと、役から学びました。
――ご自身に凛花ちゃんは近かったんですね。
なえなの はい。テンション感が一緒でした。感情の上げ下げがあまりない感じでずっと一定なのが、すごくそっくりで。普段、感情のアップダウンがあまりなくて、人と一緒にいてもそうなんです。
中村 私が演じた基子はきっちり三つ編みをしていて、一見すごく大人しそうな女の子なんですけど、落語と師匠のためならストーカーもしちゃうような熱いところもあって、みんなの前でボケたりとか、そういうことも率先してできちゃう。すごくチャーミングだなと思ったので、クラスの委員長をイメージして演じました。
真面目だけど暗くはなくて、みんなを引っ張っていく女の子なので、騒ぐときは思いっきり声を張ったり、元気な部分も見せるようにして基子を作っていきました。
宇佐 僕が演じた卓郎はどこにでもいるような普通の人なんですけど、最近、普通じゃない役を演じることが多かったので、すごくやりやすかったです。自分と重なる部分も多くて、監督と話しながら細かい部分を作りこんでいきました。
SNSドラマなので、1話が7分~10分くらいなんですよ。その短い尺の中で、卓郎の成長を見せたかったので、最初のほうはちょっと暗くて、あまり人を信用していない、内にこもっているイメージで演じました。
それが徐々に個性を出していけるようになるところがひとつの見どころでもあり、観てくださる方に気づいてほしいところです。