子どもの話をじっくり聞き、どうしても分からないところだけ相手方に連絡をとる
『子どもから約束事の内容を聞いていると、約束事のポイントがつかめておらずイライラしてしまいますが、一生懸命伝えようとしてくる子どもの話を、まずはじっくり聞くようにしています』
と話すのは、小学校1年生の男の子のママであるFさん。
よく聞いてみると、「○○君と遊ぶ約束をした」ということばかりが先走り、場所や時間、何をして遊ぶのかが抜けている場合がほとんどだと言います。
何をして遊ぶのかについては、とりあえず約束した場所でお友達と会うことさえ出来れば何とかなるものですが、場所や時間だけははっきりしないと一緒に遊ぶことができません。
子どもの話から場所や時間が分かればその場所まで一緒について行きますが、どうしても分からない場合は、約束した相手方のママに連絡を取り、聞くようにしていますとFさん。
しかしそれで終わらせてはいけません。あとからちゃんと子どもには今回の約束で足りなかったことを伝え、次回の約束に活かしてもらうとFさんは言います。
不足する内容は子どもに電話を掛けさせ、聞かせている
『約束事で不足する内容については、相手方に自分で電話をさせ、聞かせるようにしています』
と話すのは、小学校2年生の男の子のママであるHさん。
「いつ、どこで、誰と、何をして遊ぶ」の内容の中で不足している内容は何なのかを子どもに考えさせ、不足している情報は自分で電話して聞かせるようにしていると言います。
学校であれ電話であれ、子ども同士の会話も手段が違うだけですから、もちろんその会話は隣でじっくり聞くようにし、不明だった内容がちゃんと聞き出せるよう誘導しながら話をさせているそうです。
そのようなことを繰り返しているうちに、最近では電話をしなくてもちゃんと学校でポイントをついた約束ができるようになってきたとHさんは言います。
「約束事カード」を作って持たせている
『うちの子は何度言っても何かが抜けた約束をしてくるので、約束事に必要な事項を書いた「約束事カード」を持たせています』
と話すのは、小学校2年生の男の子のママであるWさん。
Wさんはお仕事をしていて忙しいため、子ども同士の約束事になかなか付き合えないことから、お友達と約束をする時はカードに書いてきてもらい、その内容を伝えてもらっているそうです。
カードに沿った内容で約束をしてきてもらえれば、会えなかったり遊べなかったりすることはなく、滅多に失敗もないそうですが、失敗をさせないことが教育的にどうなのか悩みましたとWさんは言います。
しかし子どもから話を聞いてみると、この「約束事カード」がクラスでブームになったそうで、お友達の誰もが約束をする時に使うようになったそうです。
そのブームは既に過ぎているようですが、ママ友からはあのカードのお陰で子ども達がスムーズに約束できるようになったと感謝されたこともあることから、結果的に良かったのだと思っていますとWさん。
最近では約束事カードを使わなくてもきちんと約束ができるようになってきたため、あのカードは約束をする上での土台になったのではないでしょうか、とWさんは言います。
まとめ
子どもの成長にとって子ども同士の約束は必要なことです。頭ごなしに阻止してしまうことは子どもの成長を止めてしまうことにもなりますから控えたいものです。
だからと言って子どもがやること全てにおいて親が口を挟まず自由にやらせてしまっては、逆に子どもを混乱させ、場合によっては子どもの安全が守れないこともあります。
ですから、小学校低学年のうちは親が十分に関わってあげる必要があると言えますね。
子どもは親が思っている以上に、自分で考え学ぶ力を持っているものです。ですから、焦らず段階を踏みながら「自分が約束したことは自分で責任をとる」ということに子どもが慣れていけるよう親としてサポートしていきましょう。
お友達との約束を通じて成長していく子ども達と、それを支えるママ達の明るい未来を応援しております。