尊敬する大先輩チョン・グァンリョルとの共演
また、パク・シフが共演を喜んだのが、尊敬する大先輩チョン・グァンリョルだった。『ホジュン〜宮廷医官への道~』で国民的俳優となり、その後も『朱蒙(チュモン)』や『ペク・ドンス』『テバク〜運命の瞬間〜』などで重厚な演技を見せている。本作では朝鮮第26代王・高宗の父として絶大な権力を振るった興宣大院君(フンソンデウォングン)=イ・ハウンに扮し、圧倒的な存在感を発揮。息子を王座に就けようとするハウンと一度は手を結ぶチョンジュンだが、やがて考え方の違いに気付き袂を分かつ。パク・シフによれば「ボンリョンとチョンジュンのラブロマンスだけでなく、チョンジュンとイ・ハウンの対立関係が物語の要になっています。崖の上で二人が争う場面は迫力もあり、心が揺さぶられるシーンです。二人が協力したり憎み合ったりする展開を楽しんでいただけるのでは」とのこと。一歩も引かない彼らの気迫あふれる演技に息を呑む。
最高の悪役演技を見せたソンヒョクの役作り
チョンジュンとイ・ハウンは単純な対立関係とは言えない複雑な間柄だが、幼なじみから敵となったインギュとは完全な悪縁。チョンジュンの父を殺した上に逆恨みしてつけ狙うだけでなく、ボンリョンに歪んだ愛情を抱いて執着するインギュ。ソンヒョクは初の時代劇で期待以上の悪役演技を披露し、鬼気迫る形相で見事にインギュを演じた。インギュという人物を「表現が苦手な人」と分析したソンヒョク。「なぜ感情表現が下手なのか、幼いころにトラウマがあったのかなど、キャラクターの過去にさかのぼってアプローチしました。悪役を準備するというのは決して愉快ではありませんが、彼の持つ多彩な感情をのぞき見ることができました」と役作りについて教えてくれた。パク・シフとは初共演だが、実はキャンプやサイクリングなどに一緒に出かける仲だという。そんな二人が激しく対立する場面も大きな見どころだ。
諸外国の勢力の進出により朝鮮王朝の存続が危うくなる中、激化する宮廷の権力争いや、“決して結ばれることのない星回り”と予言されたチョンジュンとボンリョンの運命的な愛の行方がどうなるのか、最後まで予断を許さない。当時の政治状況や社会の雰囲気なども興味深い『風と雲と雨』については、最新の『韓流ぴあ』11月号の特集「運命のトライアングルから見る最旬韓国時代劇」でも詳しく紹介している。併せて読んでいただければ、さらに理解が深まってドラマを楽しめるはず。
『風と雲と雨』
【セル】各14,740円(税込)
DVD-SET 1:発売中
DVD-SET 2:2021年11月3日(水)発売
DVD-SET 3:2021年12月3日(金)発売
【レンタル】 全21巻/全21話
Vol.1~Vol.6:レンタル中
Vol.7~Vol.13:2021年11月3日(水) レンタル開始
Vol.14~Vol.21:2021年12月3日(金) レンタル開始
【配信】
U-NEXTにて独占先行配信中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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