おこづかいを渡す方法は?

おこづかいを渡す方法については、3つのタイプがあります。

定額制

「毎月500円」など、一定期間ごとに決められた金額を渡す方法。

※渡す方も、もらう方もお金の管理がしやすい。

お手伝い制

「おふろそうじ一回20円」など、お手伝いの内容に応じておこづかいを渡す方法。

※労働に対してお金を渡すことで、お金を稼ぐ大変さを体験できる。

ミックス制(定額制+お手伝い制)

定期的に決められた金額を渡し、さらにお手伝い等をした分の金額を渡す方法。

※計画を立てやすく、子どもがお手伝いをがんばれば収入アップとなる。

子どもの年齢が上がるにつれて段階的におこづかい金額を引き上げる必要性も出てくるため、まずは家計に無理のない金額で設定することをおすすめします。

また、お金をもらえないならお手伝いをしない、とならないよう「おうちのお手伝いは、家族の一員として積極的に取り組むのが当たり前」ということをしっかりと伝えておきましょう。

その他、お正月にもらう「お年玉」をそのまま子どもに渡して、一年分のおこづかいに充当するという家庭もあります。年単位でお金が支払われる「年俸制」のようなイメージですね。

筆者の小4長男の場合

小学1年生より「定額制」で毎月900円のおこづかいを渡していました。

わかりやすくお金を管理させるために、キッズ・マネー・ステーションで提唱している『自分の為に使うお金』『人の為に使うお金』『いざという時の為のお金(貯金)』と、目的別に3つに分けて管理する方法を採用しました。

毎月100円玉を9枚準備するのが地味に手間でしたが、300円ずつ3つのガラス瓶に分けて保管することで、お金を入れると増え、使うと減る様子を目に見える形で実感でき、急速に進むキャッシュレス社会で育つ子どもにとっては貴重な経験となりました。

2年生の時、仲良しのいとこの誕生日プレゼントを買ってあげたら?と声をかけると、長男は「自分のおこづかいで買ってあげたい」と、当時貯まっていた『人のために使うお金』を全額使い、我が子ながら気前がいいなあと感心しました。

目的別に分けて管理することで、お金をあるだけつかってしまうのではなく、一部を貯金しておくことや、気持ちよく人のためにお金を使うことなど、メリハリのついたお金の使い方が少しずつ身についてきているようです。

3年生以降は、円の価値は日々変動していることを実感してほしいと感じ、母より10米ドル、父より5ユーロを月末日時点の為替レートで日本円に換算して渡しています。

月末日のレートが1米ドル=114.6円の場合、母から1,146円
1ユーロ=129.2円の場合、父から646円
合計で1,792円となります。

今後も成長段階に応じて、様々なおこづかいの渡し方や管理の方法を試してみようと考えています。